Special Issue
日本マイクロソフト Surfaceで広がるビジネスチャンス Microsoft Surface × Microsoft 365 × 最新ソリューション
2018/06/28 09:00
週刊BCN 2018年06月25日vol.1732掲載
クラウド活用が働き方改革のカギ
マイクロソフトは、「モダンワークプレース統合ソリューション」として、Microsoft 365とSurfaceを提供している。Microsoft 365は「Office 365」「Windows 10」「Microsoft Enterprise Mobility + Security(EMS)」を組み合わせた、安全な環境で誰もが創造性を発揮しながらチームワークを高めるためのソリューション。そこに設計段階からWindowsやOfficeチームが携わり、Microsoft 365に最適化して開発された最新デバイスSurfaceを活用することで、Microsoft 365の価値を100%引き出し、働き方改革をより強力に推進することができる。
例えば、デバイスをクラウドから一括でキッティングできる「Windows Autopilot」はMicrosoft 365の特筆すべき機能だが、Surfaceはいち早く対応した。また、「Skype for Business」や「Microsoft Teams」の使用を前提に設計されたスピーカーとマイクを搭載しているため、複数人が参加する会議においても、はっきりとした音声でのコミュニケーションが可能だ。
働き方改革にSurfaceの理由
働き方改革に取り組む企業では、標準機としてSurfaceを指定するケースが増えている。日々の業務を効率的にこなすために充分な高性能・高機能を備え、働き方改革に欠かせないクラウドソリューションとの相性が抜群であることが代表的な理由だ。オフィスの外での作業にストレスを与えず、そればかりか、物理的に離れた場所同士での共同作業やコミュニケーションをより円滑に行えるよう研究開発されているため、生産性を向上させつつ多様な働き方を支援することができる。
また、働き方改革で忘れてはならないのが従業員の「やる気」。高いデザイン性と使いやすさで多くのビジネスパーソンに支持されているSurfaceは、従業員のモチベーションを高め、活性化された職場づくりに貢献している。
所有方法もクラウド化が進む
クラウドサービスの進展によって月額課金が普及したことにより、ITの諸費用を一つにまとめて月額で支払いたいというニーズが高まっている。デバイスのオフバランス化(資産の経費化)であればリースやレンタルでも可能だが、クラウドの利用料金と別々に支払手続きをするのは手間がかかる──。そうした企業が求めているのは、デバイス、ソフトウェア、サービスのすべての費用が載った1本の請求書だ。
そこで、マイクロソフトのパートナー各社で取り組んでいるのが、Surfaceの代金をクラウドサービスの料金と合わせて月額で請求する“Surface as a Service”。パートナー企業は、「Cloud Solution Provider(CSP)」の資格を取得していれば、自社の独自サービスをOffice 365やMicrosoft 365と組み合わせて提供できる。
LTEモデルで働き方が進化
SurfaceのLTEモデル「Surface Pro LTE Advanced」は、LTEサービスを提供している通信事業者の通信カード(SIMカード)を装着することで、スマートフォンなどと同様の使用感でインターネットに接続できる。「いつでも・どこでも」クラウド環境で使えるデバイスへと進化したというわけだ。しかも、SIMフリーデバイスであり、主要な通信事業者のSIMカードは検証済み。業務に合った通信サービスを選べることは大きな魅力だ。
また、Microsoft Enterprise Mobility + Security(EMS)などと組み合わせることにより、24時間365日のデバイス管理をリモートで実施できる。利便性とセキュリティの両面が評価され、発売数か月で多くの大規模導入につながっている。
Windows 7 EOSでさらなる好機
2020年は、「Windows 7」と「Office 2010」のサポート終了(EOS)を迎える。多くのユーザー企業は、このタイミングをデバイスの買い替えとするのではなく、Office 365やMicrosoft 365などのクラウドサービスの採用を検討するきっかけにしたいと考えていることから、単なるOSの切り替えにとどまらないビジネスの展開が期待できる。
Windows 10 をはじめとした最新機能を搭載し、クラウドに最適化しているSurfaceは、こうした複合提案に有効。そのため、多くのパートナー企業はEOSをきっかけとして、自社ソリューションと組み合わせた提案に注力することを考えている。
パートナーがSurfaceを選ぶ理由
Surfaceを取り扱うパートナー企業の多くは、社内で先行活用後、ユーザーとしての現場の生の声を顧客への提案に盛り込んでいる。そこで外せないのは、機能性はもちろんのこと、スタイリッシュなデザインに対する高い評価だ。カフェでのちょっとした作業でも、窓際に座ってアピールしたくなるほど、所有することでモチベーションがアップするとの声が多いという。
使いやすさも、パートナー企業に共通する評価である。タッチスクリーンはタッチの感度が高く、指先での操作が驚くほどスムーズ。さらには4096段階の筆圧に対応した純正のタッチペンがまるで本物のペンを使用しているかのように扱いやすく、生産性向上に大きく貢献するという。また、前面・背面カメラの性能がともに高く、外出先でのビデオ会議や、出先でちょっとしたシーンを写真に撮り「OneNote」に取り込むなど、快適に活用できるほか、生体認証(顔認証)での堅牢なセキュリティを実現している。
処理能力に対する評価も高く、Surfaceはシステム開発の現場でも活用されている。モバイル専用というイメージをもつユーザーもいるが、高負荷な作業も快適にこなすことができ、ビジネスシーンを選ばない高機能・高性能を備えていることをパートナー企業は実感している。
もちろん、パートナー企業がSurfaceを選ぶ理由は、デザインや使いやすさだけではない。さまざまな顧客ニーズに応えるには、Surfaceが最適なデバイスであると判断しているためだ。
例えば、働き方改革の起点としてのSurface。いつでもどこでも快適に働くことができる環境を提供するには、運用と管理の両面から、クラウドサービスの採用が求められる。Surfaceは、業務利用に不可欠なMicrosoft 365などのマイクロソフトが提供するクラウドサービスに最適化されているため、セットでの提案がしやすい。
また、パートナー企業はSurfaceを“Surface as a Service”としてサービス化(サブスプリクション化)することにより、クラウドと同じ支払いサイクルを提案できるというメリットがある。ユーザー企業に対し、初期費用の負担を下げたかたちで提案できるのも、大きなセールスポイントとなる。
パートナー企業も多くの自社製品をクラウド化しており、Surfaceのメリットを生かすかたちで、セットで提案している。パートナー企業にとって、Surfaceは提案しやすいデバイスなのである。
パートナー企業のサービス概要 Surfaceで加速する最新ソリューション
スタイリッシュで使いやすく、パワフルなSurface。活用シーンを選ばないことから、パートナー企業はSurfaceのみを販売するのではなく、さまざまなソリューションの起点として、ユーザー企業に複合的な提案を行っている。ここではパートナー各社の主な取り組みを紹介する。Windows 10 Management Service
Windows 10の導入を徹底的にサポートするウチダスペクトラムの「Windows 10 Management Service」。Surfaceを軸に同サービスを「Windows 10導入支援サービス」「WSUS4.0更新管理環境構築支援サービス」「SCCM CBを利用した構成管理環境導入支援サービス」「EMSによるデバイス・コンテンツ管理サービス」の四つで展開。Windows 10の導入検討状況に応じて柔軟に対応する。Surface Plus M 残価認定リースサービス
SurfaceとOffice 365、保守の3点を含む特別セット「Surface Plus M 残価設定リースサービス」を用意。リース期間によって2年と3年のプランがあり、エントリーモデルであれば月額3000円台から利用できる。標準保証(1年)に1年延長保証をプラスし、リース期間に合わせた2年のオリジナル保守パックも用意。また、定額料金で利用できるSurface as a Serviceにより、Surfaceシリーズのサービス化にも取り組んでいる。たよれーるSurface レンタルサービス
Surface販売台数日本一を継続する大塚商会は、従来の販売方法に加え、“Surface as a Service”として「たよれーるSurfaceレンタルサービス」を提供。OSの操作問合せ、障害時のオンサイト復旧支援などの各種サービスをSurfaceに付加し、お客様のニーズにワンストップで応える。「たよれーる Microsoft 365」をはじめとする月額オリジナルソリューションを併せて提案し、働き方改革の支援・推進を目指す。中小オフィス向け IT支援サービス「HOME」
中小オフィス向けIT支援サービス「HOME」は、社内にIT担当者がいない規模の企業でも、Office 365やグループウェア、セキュリティ対策などの最新のITサービスとヘルプデスク「HOMEコンタクトセンター」で細やかなサポートを提供する。全国のパートナーや拠点を中心に、ソフトウェアから構築・運用保守までを含むSurfaceソリューションと組み合わせ、モバイルソリューションや業務効率化などの働き方改革の提案を展開している。フルマネージドサービス for Microsoft 365 Enterprise
「フルマネージドサービス for Microsoft 365 Enterprise」は、Microsoft 365 Enterpriseを利用した、クライアントやクラウド環境をフルマネージドで提供するサービス。月額課金で利用でき、Surfaceも同じ支払いサイクルで導入できる。ほかにも、Windows 7のサポート終了について初期の相談から対応する「Ambient Office Windows 10アドバイザリーソリューション」などで、Surfaceを軸としたサービスを展開している。スマートデバイス トータルマネージドサービス
Surfaceをはじめとするスマートデバイスの企画、設計、導入、運用、廃棄という全ライフサイクルをカバーする「スマートデバイストータルマネージドサービス」を提供。Surfaceの自社導入の実績から大規模顧客での引き合いが多い。その他、自社提供のSIMカードとモバイルデバイス管理ツールをセットにした「Surface Pro LTE 対応モデル」や、故障や盗難・紛失に対応する「予備機保守運用サービス」などを提供している。Windows 10 / Office 365 移行支援センター
Windows 7のサポート終了(EOS)に向け、マイクロソフトと連携し最新の Windows と Office への移行支援および Microsoft 365 の導入/活用に関する相談窓口として「富士ソフト Windows 10 / Office 365 移行支援センター」を設立。Windows XP の EOS 時の実績を生かして開発した「らくらくアップグレード for Windows」では、確実かつスムーズなWindows 10への移行作業により、ユーザーの負担軽減を実現する。テレワーク まるごとパック
テレワーク推進に必要となるITツール一式を揃えた「テレワークまるごとパック」。Surfaceのパワフルな性能や多様なスタイルは、その中核を担うデバイスだ。テレワークで必須なLTE回線やセキュリティソフトなどもワンストップで導入可能。社内実践経験によりテレワークをはじめるための必需品をラインナップ。リコージャパンの強みである全国対応オンサイトサポート&サービスも備えたMicrosoft 365も含まれる。- 1