Special Issue
「ネットワールド IBM Day 2017」を開催 IBM関連ビジネステーマは クラウド時代の「自動化」
2018/01/11 09:00
週刊BCN 2018年01月08日vol.1709掲載
クラウドとエッジを
「インテリジェント」に
森田晶一
ネットワールド
代表取締役社長
また、デジタルトランスフォーメーション時代に求められるITインフラは、クラウドへの集約からエッジコンピューティングによる分散処理に向かうとし、「インテリジェントなクラウドとインテリジェントエッジによる階層型インフラの提供が当社の目標」とした。その取り組みとして、米Kineticaとの提携による日本でのAIセンター開設やBig-Data-as-a-Serviceの米BlueData社と代理店契約締結を挙げるとともに、「当社にとって、IBM Watsonはエンタープライズ向けAIの必須要素だ」と述べた。
ビジネスに勝つ3条件
クラウド、AI、データの活用
三浦美穂
日本IBM
執行役員
IBMクラウド
SW&アナリティクス事業部長
「クラウドの活用」では、IBM Cloudのメリットを紹介。オープンテクノロジーによる低コストとスピード、VMware環境をそのまま実装できること、豊富なサービスとつながるハイブリッドクラウドを形成できることの3点を挙げた。
「AIの業務への活用」では、IBM Watsonについて「手軽に最新テクノロジーが使用でき、豊富なAP、高い拡張性と柔軟性を備えるビジネスのためのAIプラットフォーム」と説明した。各ユーザー専用に学習し、その内容を外部に出さないためセキュアである。また、Watsonを手軽に活用できるよう「IBM Cloudライト・アカウント」の提供も開始している。
「あらゆるデータの活用」では、ビジネスの成功につながるデータアナリティクスには、データをつなぐ、ためる、分析/活用するの3要素が揃って初めて可能となる。IBMは、その3要素をパッケージにした「IBM Integrated Analytics System」を提供、「データサイエンティストがいなくても手軽に分析できる」と語った。
すべてのアプリケーションにAIを届ける
今年のキーワードはAIとWatson
工藤真臣
ネットワールド
SI技術本部
ソリューションアーキテクト課
課長
工藤課長は、「ビジネスでAIが注目されているのは従来、数字だけだった解析対象が、言語や画像も対象となり人の意図や感情も解析可能になったためだ。当社もAIプラットフォームを活用し、すべてのアプリケーションにAIを届けたい」と語る。IBMには、オンプレミス、クラウド(IaaS、PaaS、SaaS)すべてのプラットフォームがあり、100種を超えるサービスとAPIも容易に利用できるという。
AI活用では、「インテリジェントをデータ側かAP側のどちらに置くかが重要になる。膨大なデータを繰り返し処理し再学習する環境では、データ近くへのAI導入が向く」としてインメモリDB「Kinetica」を紹介。IBM Minskyとも親和性が高く組み合わせによって膨大なデータもリアルタイム処理できるとした。最後にAIで最も大切なのは「お客様の業務課題を理解し、業務知識をもつこと」と強調した。
御木花子
ネットワールド
マーケティング本部
ソリューションマーケティング部
システムソリューション課
課長代理
(左から)及川慎也 日立ソリューションズ東日本 パッケージビジネス推進本部 コンサルタント
田北政彦 オーイーシー 東京本部東京事業部 新規ビジネス推進室
中村健太 BITA プロデューサー
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