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<BCN CONFERENCE OSAKA デジタル革命最前線>パラレルス 「Parallels RAS」で実現する仮想化
2017/11/09 09:00
週刊BCN 2017年11月06日vol.1701掲載
パラレルスの下村慶一代表取締役は、同社が提供する仮想アプリケーション・デスクトップ配信ソリューション「Parallels RAS(Remote Application Server)」によるクライアント仮想化によって、SIerが顧客に対して「新たなビジネス提案ができる」との考えを示した。
下村慶一
代表取締役
そのうえで、「今年の最も大きなテーマは働き方改革で、テレワークがキーワードになっている」とし、Parallels RASでクライアント仮想化することによって、「社内システムの画面だけを端末に配信するため、外出先や海外、サテライトオフィス、自宅のネットワークでも、高いセキュリティのなかで安心して仕事ができるようになる」と述べた。
クライアント仮想化の優位性については、「モバイル用のアプリを使うと、端末をなくした瞬間にデータが持ち出されてしまう」とし、モバイル端末にデータを残さないクライアント仮想化のメリットを紹介。VPNとの比較では、コストメリットのよさをアピールした。
一方、社員の働き方改革を推進できるだけでなく、クライアントサーバーの延命も期待できるとし、「自社でつくったシステムは、新しい端末の導入やOSのバージョンアップに伴って新たな開発コストが必要になる。しかし、クライアント仮想化でサーバーからアプリの画面を端末に配信することで、開発のコストは削減できるし、古いサーバーのお守りをしなくてもよくなる」と強調した。
顧客に対しては、「デジタルトランスフォーメーションで、ビジネスをさらに進化させる支援をしていかなくてはいけない」としており、提案時のポイントとして、「セキュリティの強化」や「モバイル対応による働き方改革の推進」「古いシステムの開発コスト削減」などを挙げて説明した。
さらに、「クライアント仮想化のシステムは、サーバーから画面だけ配信するため、何か問題があってもすぐに復旧できる。災害時の事業継続にも役に立つ」と強調。「多数のデバイスに対応し、クラウドにもすでに対応している。SIベンダーにとっては展開が非常に簡単になっている」と活用を呼びかけた。
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