Special Issue
ネットワールド ストレージ専業ベンダーは死なず!HCIもストレージ部分が差異化ポイントに
2017/09/14 09:00
週刊BCN 2017年09月11日vol.1693掲載
福住 遊
ストラテジック・プロダクツ
営業部
係長
また、「NetApp HCI」を発表してHCIに参入することを明らかにしたネットアップについては「16年はストレージ単体でも前年比大幅伸長した」としている。NetApp HCIは、同社が買収したオールフラッシュストレージ「SolidFire」をベースに開発されている。障害に対するすぐれた自己修復機能やQoSの細かな設定が可能な点、コンピューティングノードとストレージノードがハードウェア単位で分離しているなどが特徴だ。「従来型のストレージとHCIのいいとこ取りを目指した製品」と評価した。
さらに、ピュアストレージにも言及。同社は、現在のところHCIをリリースしていないが、SANストレージ製品をファイルサーバーにも対応させる「Purity Run」を提供していることを踏まえて「HCIに似た機能を市場に訴求し始めているが、従来のHCIのサーバーがストレージ技術を飲み込むかたちとは対照的に、ストレージがサーバーの機能を補完するような動きがおもしろい」と指摘した。
まとめとして福住係長は、「HCIにも向き不向きがあるので専用ストレージはなくならない。それどころか、各社まだまだ絶好調といっていい。ただし、トレンドを踏まえ、ストレージ専業ベンダーもHCIへの取り組みを強化している。具体的なアプローチは各社各様だが、HCIの核ともなるストレージ技術でどんな特色を出せるかが今後の市場の行方に強く影響するだろう」と結論づけた。
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