Special Issue
日本マイクロソフト 働き方改革を促進する「Microsoft Surface」
2017/07/20 09:00
週刊BCN 2017年07月17日vol.1686掲載
「Surface Pro」「Surface Studio」などSurfaceファミリーを拡充――「標準機」としての導入がさらに拡大
「Microsoft Surface」は、「2 in 1」という新PC市場を切り開き、常にトレンドをリードしてきた。今やフィールドワーカーだけでなく、企業の標準機として「Surface Pro」の採用が進むなか、日本マイクロソフトではSurfaceを働き方改革促進の Key ツールとして位置づけ、パートナーと共にムーブメントを起こすことを目指している。Surfaceビジネスの状況と販売施策を、業務執行役員の滝本啓介・Surfaceビジネス推進本部本部長に聞いたさまざまなユーザーニーズに応え市場を創ってきた
──今回の3製品投入で、ラインアップが一気に拡充しました。小黒信介
Windows & デバイス本部
エグゼクティブ
プロダクトマネージャー
米マイクロソフトでコーポレートバイスプレジデントを務め、Surface担当トップであるパノス・パネイは、以前、日本の企業で働いていた経験があり、日本のモノづくりに対する姿勢から多くを学びました。Surfaceの設計、モノづくりにもそれが強く反映されており、日本のユーザーにとっても使いやすい製品に仕上げています。
ラインアップを簡単に説明すると、新Surface Proはあらゆるシーンで活躍するモバイルPC。Surface Laptopは、Windows 10 S を搭載し、セキュアで高速動作をするノートPC。Surface Bookは、GPUモデルもある2 in 1のハイエンドモデル。ビデオ会議やデジタルホワイトボード機能を統合したSurface Hub。そして、高精細28インチディスプレイを搭載したオールインワンデバイスのSurface Studioとなります。
「Surface Studio」
──ラインアップ拡充の狙いは。
小黒 2013年の登場からSurfaceがミッションとしてきたのは「カテゴリークリエーション」。2 in 1市場はSurface以前は存在していませんでしたが、今ではPC市場の10数%を占めるまでになりました。競合製品も増えていますが、それだけ市場が活性化しています。
新モデルのSurface Studioもまさに、新しい働き方、カテゴリーを生み出す製品です。4.5k の非常に高精細なディスプレイ、最新の CPU、タッチ、ペン、そして新しいSurface Dial などを組み合わせることで、クリエイターやデスクトップ ユーザーの方々に、新しいPCの活用、新しい働き方の実現を実感いただけるものと考えています。
中身は別物の新しい「Surface Pro」
小黒 新しいSurface Proは、Surface Pro 4の後継モデルで外観は似ていますが、細部のデザインや内部設計を全面的に変更しています。単にCPUを変更(インテルの第7世代Coreプロセッサ「Kaby Lake」)しただけでなく、基盤をはじめ800以上のカスタムパーツを使用して大幅に刷新しました。パフォーマンスは約20%向上しており、まったくの別物といえます。
また、Core m3搭載モデルだけでなく、今回、Core i5搭載モデルもファンレス化したことで静音化、約1.5倍の長時間駆動(13.5時間)が可能となり、より完成度の高いモバイルPCに進化しています。このほか、日本のお客様からとくに要望の多かったLTEモデルを今年秋に追加する予定です。働き方改革に欠かせない機動性をLTE接続によって確保できます。
日本品質へのこだわりの一つが、高級車も採用しているイタリアのアルカンターラ素材を使用したオプションのSignatureタイプカバー。プラチナ、コバルトブルー、バーガンディの3色を用意しました。8月リリースのSurfaceペンは、筆圧感知機能が従来の4倍となる4096段階に向上、傾き検知機能も備えました。ペン先を傾けて線の太さを自在に調節できるので、さらに豊かな表現が可能です。
オールインワンデバイス
「Surface Studio」
──Surface Studioはいかがですか。小黒 Surface Studioは、28インチ高精細(4500×3000ドット)ディスプレイとGPUを搭載したハイパフォーマンスのオールインワンデバイスです。ディスプレイはゼログラビティヒンジにより、指一本で簡単に角度を調整できるので、大画面をキャンバスに、クリエイターの方々が自由な姿勢で作業ができます。
サウンドにもこだわり、ドルビーオーディオプレミアムに対応した2.1chスピーカーを搭載しました。ビデオ会議でのコラボレーションも高音質で行うことができます。また、電源コード1本とデスクまわりをすっきりできるので、エグゼクティブ向けデスクトップにも適しているでしょう。
このほかオプションのSurface Dialを活用すれば、利き手でSurfaceペンをもちながら、Surface Dialで色やブラシを変更したり、ズームや回転など、紙とペンと同等以上に作業がスムーズに行うことができます。Surface Dialは、ユーザーがツールを割り当てて使い易くカスタマイズすることも可能です。現在は、Adobeの「Premiere」「Photoshop」、フリーソフトで有名なJW-CADなどが対応を予定しており、今後も対応ソフトが続々と増えていきます。
Surface Studioは海外で昨年10月に発表されており、国内発売を心待ちにされていた方も多く、製造や建築関係の企業で、100台単位の導入を検討されているケースもあります。
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