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在宅ワークに「V-CUBEミーティング」、子育て中のママによる「グロースハック」が可能に

2017/07/10 08:00

 企業やサービスを成長させる、さまざまな仕掛けをWebサービスに組み込む「グロースハック」。今、最も注目されるこのマーケティング手法を、子育てママの目線を生かして行っているのが、福岡を拠点に2016年2月に活動をスタートした「ママグロースハッカーズ」だ。子育てや家事を両立しながら、プロとして在宅ワークに取り組むメンバーにとって、業務のやり取りやメンバー同士のコミュニケーション、情報共有にブイキューブの「V-CUBEミーティング」は不可欠なツールとなっている。

福岡市の創業特区プロジェクトからスタート

 ママグロースハッカーズの成り立ちは、福岡市の創業特区プロジェクトのひとつとして行われた「Growth Hack for Women プロジェクト」の一環として2015年9月に開講した「ママ向けWebグロースハッカー養成講座」だ。同プロジェクトでは、WebのUIを改善する「Kaizen Platform」、デジタルコンテンツのクリエイタ養成スクールを運営するデジタルハリウッド福岡校、人材採用総合サービスのリクルートジョブズが福岡市の応援をうけて協働し、養成講座がスタートした。

 講座では子育て中のママたちが、デジタルハリウッドSTUDIO福岡での8か月間の講習を通じて、Adobe Illustrator/Photoshopの使い方、Web制作やWebマーケティングのスキルを身に付け、1期生11人の卒業生が16年2月にグロースハッカーとしての一歩を踏み出した。現在は、17年5月に学習を終えた2期生16人からもメンバーが加わる。
 

デジタルハリウッド
STUDIO福岡の高橋政俊校長

 「講座はあくまで基本で、メンバーはその後の実務で技術を身に付けてきた」とデジタルハリウッドSTUDIO福岡の高橋政俊校長が語るように、受講修了後は、Kaizen Platformを活用してリクルートジョブズが運営する求人情報サイト「とらばーゆ」や「タウンワーク」のサイト改善の仕事で実務経験を積んだ。ママグロースハッカーズは今も同校が中心に運営、案件の受注からメンバーへの仕事の振り分け、タスク管理を担う。

実績はすでに700件以上、数千万円もの売上増につながった案件も

 具体的な仕事は、顧客のWebサイトのアクセス数やコンバージョン率を高めるための仕掛けづくり。Webデザインやマーケティングの知識を駆使して、配色やレイアウトのデザイン変更、キャッチコピーなども細かく変更しながら、ユーザーの関心がより高まるようなサイトへと作り変えていく。さらに、変更した結果をデータをもとに評価し、次の仕掛けを考えて反映させる。17年6月の時点で、すでに700件以上ものWebページの改善を手がけてきた。案件は大企業から中小企業まで幅広く、業種も不動産、通信サービス、運輸など多岐にわたる。

 「家計を預かり、消費の実質的な決定権を握っているママの目線は企業にとっても貴重な存在で、指名で案件を受注するケースもある。消費者として感じたサービスへの気づきを改善提案し、実際、大きな成果もあげている」と高橋校長は強調する。

 当初、手がけた案件に「ふくおかさん家のお気に入り」がある。これは、福岡市農林水産局が市内産農産物などを使用した加工品のPRを目的に立ち上げたWebサイトで、そのリニューアルを企画提案して制作受託。1か月半でシンボル制作、取材、撮影、記事制作、Webサイト制作、広報支援を行った。グロースハッカーという新しい働き方が注目を集めてメディアで紹介されたこともあり、サイトを訪問するユーザー数は110倍にも増加した。

 「ほかにも、あるECサイトで数千万円もの売上増に貢献したケースもある」と高橋校長。報酬には波があるものの、多い人だと会社へ勤めていた頃の給与より多くなることもあるという。
 

「ふくおかさん家のお気に入り」サイト

「V-CUBEミーティング」はまさにバーチャルオフィス。

 業務時間は、朝の家事を済ませて一人になる時間や子どもから手が離れる夜間が中心。PCを立ち上げて「V-CUBEミーティング」にアクセスし、他のメンバーと顔を合わせる。

 「仕事中、わからないことや確認したいことがある時はWeb会議をつなぎ、業務の確認や相談、情報の共有、ソフトの操作方法を質問するなど、すべて画面を通じて行っている。声だけ、文字だけのやり取りと違って、相手の表情が分かることが大きい。時には、雑談に花が咲いて、お互いがその場にいるかのような感覚で仕事ができる」とメンバーの高橋愛子さん。

 メンバーそれぞれの空き時間がバラバラで、その中でやりくりをしているだけに、時間は何よりも貴重だ。「私は熊本に住んでいるので、Web会議があって本当に助かると感じるのは、移動時間が一切なく仕事ができる点。その効率を考えれば生産性は非常に高い。また、リアルタイムでWeb会議に参加できなくても録画機能で問題なく情報共有でき、十分に理解できなかったことの反復にも活用できるので、とても重宝している」と牧本玲子さんは語る。

 高橋校長は、「複数のメンバーが同時に発言しても、音声はクリアではっきりと聞き分けできる点が、他のWeb会議より格段にすぐれている。仕事で使うデータやスケジュールは、すべてクラウドサービスで共有し、コミュニケーションはWeb会議ですべて完結できる。V-CUBEミーティングは、まさにバーチャルオフィスという感覚」と評価する。

 今後については、現状のデザイン系が中心の改善提案から、マーケティングやリサーチといったデータを活用したより上流の提案へと広げていくことだ。「付加価値を高め、企業から直接、指名を受ける仕事を増やしていきたい。また、Web会議なら場所に縛られずにコラボレーションによる仕事ができるので、他地域への拡大も検討したい」と高橋校長は抱負を語る。
 

ママグロースハッカーズのメンバー、高橋愛子さん、牧本玲子さん
※牧本さんへの取材はV-CUBE ミーティングを活用して遠隔で行った
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外部リンク

ブイキューブ=https://jp.vcube.com/

V-CUBEミーティング=https://jp.vcube.com/service/meeting

ママグロースハッカーズV-CUBE導入事例=https://jp.vcube.com/case/9101.html