Special Issue
エナジー・ソリューションズ ソーラーモジュールの赤外線検査をドローンで他社とは異なる新しい事業モデルを構築
2017/02/09 09:00
週刊BCN 2017年02月06日vol.1664掲載
エナジー・ソリューションズ ソーラーモジュールの赤外線検査をドローンで他社とは異なる新しい事業モデルを構築
森上寿生
代表取締役社長
DroneEyeは、太陽光発電所に設置されているソーラーモジュールの赤外線検査をドローンで行うサービス。専用のソフトウェアで事前にドローンの航行経路を設定し、検査時は自動航行で赤外線検査を行う。検査や解析の早さなどを特徴とし、検査結果はすべてクラウドに保存する。森上社長は、今年4月のFIT法改正によって、太陽光発電所設備の保守メンテナンスが義務化されることから、「赤外線カメラを使用したソーラーモジュールの検査は非常に重要」で、しかも「太陽光発電所設備の保守メンテナンスがビジネスとして注目を集めている」と話す。
DroneEyeは昨年9月に提供を開始。実際に、これまで20件ほどの検査を行ってきたが、「モジュールにまったく異常がなかったところは1件しかなく、他はすべて何らかの問題があった」(森上社長)といい、ビジネスとしての可能性も十分に期待ができそうだ。
DroneEyeは、エナジー・ソリューションズのスタッフが現地に赴き検査して、報告書を作成する方法と、パートナーがドローンを使って検査を行い、同社がクラウドサービスを提供して解析と報告書作成を担うモデルを展開している。森上社長は、「例えば検査という分野であれば、ドローンを使って自社で行うということ以外にも、解析ツールをクラウドで提供するという方法も、ドローンビジネスの新しいやり方ではないか」と述べ、講演を締めくくった。
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