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<監視カメラソリューション特集>フォースメディア 世界有数のIPカメラメーカー「VIVOTEK」製品の魅力 IPカメラ専業の強みを生かし、市場ニーズにいち早く対応

2016/11/24 19:54

週刊BCN 2016年11月21日vol.1654掲載

 フォースメディアが販売代理店となっている台湾のVIVOTEK(ビボテック)は、世界で上位5社に入るネットワークカメラベンダーだ。IPカメラの専業メーカーとして創業した同社は、各種カメラのほか、ビデオサーバー、ネットワーク・ビデオ・レコーダー(NVR)、PoEスイッチ、管理ソフトまでの豊富なラインアップと高い技術力を誇る。VIVOTEK製品の魅力とエンタープライズ市場の開拓に向けた販売戦略を、フォースメディアの本田龍・ビジネス開発部部長に聞いた。

IPカメラで世界トップクラス 豊富なラインアップ

 2000年に台湾で設立したVIVOTEKは、セキュリティ分野におけるトップブランドの一つ。ネットワークカメラでは世界第4位のシェアを誇っており、製品は80か国以上に提供されている。

本田 龍
ビジネス開発部
部長
 創業時からIPカメラの専業メーカーとして開発に取り組んできたことから、技術開発力にはとくに定評がある。カメラのほか、ネットワーク・ビデオ・レコーダー(NVR)、PoEスイッチ、管理ソフトウェアもラインアップし、マルチメディア処理プロセッサを開発する子会社もある。「PoEスイッチまでを自社で手がけているカメラメーカーは、世界中でもほとんどいない。また、ビデオ圧縮技術やネットワークプロトコルなど、IPカメラの要素技術でも、先進の技術開発力をもっている」と本田部長は強調する。

 QNAPのNAS製品の販売で知られるフォースメディア。VIVOTEKとの提携はQNAPの紹介がきっかけだ。「エンタープライズ市場で監視カメラのニーズが高まるなか、パートナーとなる監視カメラのベンダーを模索していた。VIVOTEKはQNAPと同様に台湾の有名企業で、製品ラインアップ、技術力、シェアのいずれも豊富な実績がありながら、日本ではほとんど紹介されていなかったことから注目した」(本田部長)としている。

 現在は、ハイエンドからエントリーモデルまで60機種を超える製品群の豊富なラインアップが揃い、屋外、低照度、耐衝撃性など、さまざまなシチュエーションに対応する製品を選択することができる。

 実際、VIVOTEK製品はさまざまな分野で採用されている。大規模ショッピングモール、政府機関、金融機関の防犯・監視システムをはじめ、鉄道や道路、空港など公共交通機関での監視やモニタリングなど、世界中で数多くの実績をもつ。

 「日本国内では、工場、病院、一般オフィスが多い。規模は10~20台程度の導入が中心だが、最近ではフランチャイズを展開する全国規模のチェーン店などでも採用が目立ってきている。1店あたり数台でも、全体として数百台規模になるケースもある」と本田部長は説明する。

暗所撮影に強い独自機能 大規模カメラ網管理「VAST」

 VIVOTEKのIPカメラは、高画質、高信頼性、設置の容易さを特徴とする。なかでも強みとするのが、画像処理や赤外線の独自技術だ。24時間監視が必須の監視カメラに、夜間や暗所でも高画質で鮮明な画像を提供することが求められる。VIVOTEKのIPカメラには、こうしたニーズに対応するラインアップが揃い、独自機能が搭載されている。

 「全方向を捉えるパノラマカメラ、フィッシュアイカメラのバリエーションが豊富だ。とくに、赤外線照射機能をもつフィッシュアイカメラは他社にもほとんどない。しかも、スポットではなく均一に赤外線を照射することが可能。特許を取得した技術によって、暗所でも広い範囲をくっきりと撮影できる」と本田部長はアピールする。

フィッシュアイカメラ「FE8391-V」(上)とスピードドームカメラ「SD9364-EH」

 また、一般的なズームカメラは赤外線を一定照射しかできないが、VIVOTEKの最新のスピードドームカメラには赤外線照射とレンズが連動する機能を搭載する。これによって遠方にズームした時でも、暗所の対象をはっきりと撮影できる。「夜間や暗所での撮影に強い特徴が評価されたことから、最近では津波など自然災害の監視を目的に採用される例も出てきた」という。

 VIVOTEKは、H.265コーディックにもいち早く対応した。H.265対応とビデオ圧縮技術「スマートストリームII」の組み合わせによって、撮影対象のうち動く対象だけを高画質で記録。そのため、H.264比較で最大で80%ものデータ圧縮が可能となって、画像転送の際に回線負荷がなくストレージ容量も有効活用できる。

 さらに、IPカメラの多様な機能を集中して管理・運用するためのソフトとして、VIVOTEKの「VAST」も提供している。何百台ものカメラを階層的に管理し、多チャンネルのモニタリングや録画、イベントトリガーの運用を容易に行うことができる。

 本田部長は、「VIVOTEK製品は、他社製品よりコストパフォーマンスが高く、カスタマイズに対する要望にも柔軟に応えることができる。当社もパートナーの方々に向け、貸出機を豊富に用意しているので、ぜひ、ソリューションに活用してほしい」と訴える。
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フォースメディア=http://www.farcemedia.co.jp/