Special Issue
日本IBM IBMクラウドの販売でソフトバンク C&Sと協業 VMware環境のクラウド化を推進
2016/11/17 19:54
週刊BCN 2016年11月14日vol.1653掲載
IBMはVMwareと戦略的に提携しており、オンプレミスのVMware環境とBluemix Infrastructureとの親和性を高める計画だ。一方ソフトバンク C&Sは、VMware認定ディストリビュータとしてVMware製品の取り扱い実績を多数蓄積している。今回、ソフトバンク C&SがBluemix Infrastructureの取り扱いを開始したことで、すでに同社からVMware製品を調達してビジネスを行っているリセラー各社は、VMwareの技術とIBMのクラウドを組み合わせた提案が行いやすくなる。IBMはソフトバンク C&Sとの協業を通じ、VMware環境への対応をセールスポイントとしたIBMクラウドの導入を加速したい考え。
具体的な導入パターンとしては、一時的にクラウド上に作成したVMware環境で開発・検証を行い、作業後に仮想マシンイメージとテンプレートを本番環境にコピーしてそのまま運用するといった用途や、オンプレミスのVMware環境でリソースが不足した際にクラウド上へキャパシティを拡張するといったケースが想定される。また、障害・災害対策やデータ保護を目的としたレプリケーション領域としてもBluemix Infrastructureを活用できる。
ソフトバンク C&Sでは、製品・サービスの販売に加えて、リセラー各社の営業担当者およびSEに向けたトレーニングプログラムを用意するほか、案件に対して最適なスキルをもつパートナー企業を紹介する。また、ヘルプデスク対応やOSパッチ適用などを行う運用・監視サービス(有償)を提供し、パブリッククラウドの取り扱いに慣熟していないリセラーもスムーズにクラウドビジネスを立ち上げられるよう支援を強化していく。(日高 彰)
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