Special Issue
デル Embedded OSをプリインストール可能な唯一の「Tier1 Manufacturer」ベンダー 製造業の早期マイグレーションを支援するデルならではのグローバルバリュー
2016/04/07 19:55
週刊BCN 2016年04月04日vol.1623掲載
デルは刷新されたワークステーション「Dell Precision」シリーズの展開を軸に、世界の競合企業と熾烈な競争を繰り広げる日本の製造業企業に対する支援策を強化している。競争力強化に必要なパフォーマンス向上やグローバルネットワークによる支援をはじめ、組み込みOSではマイクロソフトの「Tier1 Manufacturerサービスベンダー」としてEmbedded OSのプリイスンストール出荷も可能なOEMソリューション、さらに自社開発アプリのWindows 10との互換性検証サービスなどについて話を聞いた。
(写真左から)
西澤太朗 クライアント・ソリューションズ統括本部 ビジネスディベロップメント本部
嘉山よし子 クライアント・ソリューションズ統括本部 クライアント製品マーケティング本部 ブランドマネージャー
伊藤吉彦 OEMソリューションズ インサイドセールスエンジニア
金野浩子 OEMビジネス オペレーションズ OEMプログラムマネージャー
地球規模で拠点展開を支援
2015年秋から最新の第6世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーおよびインテル® Xeon® プロセッサー搭載のモデルを加え、ラインアップを刷新したデル。ラックマウント型から、エントリーのモバイルワークステーションまで幅広い製品を取り揃え、SIerやユーザー企業のあらゆるニーズに応えている。嘉山よし子
クライアント・ソリューションズ統括本部
クライアント製品マーケティング本部
ブランドマネージャー
「製造業を中心に近年顕在化している共通課題は三つ」と話すのは、嘉山よし子・クライアント・ソリューションズ統括本部クライアント製品マーケティング本部ブランドマネージャーだ。「第一にコスト削減、第二に開発・製造工数の削減による納期短縮、第三は顧客満足度の向上。加えて急速に変化する市場環境への対応も急務だ。日本に進出してくる競合他社を迎え撃つための競争力の維持と増強には最新テクノロジーの活用が不可欠」と続ける。
それには、「パフォーマンスにすぐれる最新プロセッサを搭載したワークステーションの利用と、デルがワールドワイドで展開する幅広いさまざまなサービスを活用いただくことで、海外勢に負けない迅速な展開と柔軟性を日本の製造業企業に提供したい」と、嘉山ブランドマネージャーはアピールする。
Embedded OSをプリインストールで出荷
Windows7/8.1をプリインストールするPCの販売終了が告知され、多くのWindows OSをベースとした製品の開発・製造を行っている企業は自らの進むべき方向を模索している。金野浩子
OEMビジネス オペレーションズ
OEMプログラムマネージャー
金野浩子・OEMビジネス オペレーションズ OEMプログラムマネージャーは、「組み込み機器の開発・製造などを行っているお客様から、今後どのようなOSで自社製品を開発・製造すべきか、といった問い合わせが急増している」という。「当社は、組み込みOSの提供でも多数の取引実績があり、Windows 7、8.1、10のEmbedded OSをOEMソリューションとして提供している。加えて、マイクロソフトの『Tier1 Manufacturer』として日本国内だけでなく、グローバル規模でEmbedded OSをデル製品にプリインストールした状態で出荷できる。これは当社のサービスの強みだ」と説明する。
組み込み機器開発・製造企業がユーザー企業向けに独自のアプリケーションのインストールやシステム設定を行うなど、何かしらEmbedded OSにカスタマイズする場合でも、デルの「コンフィグレーションサービス」を利用すると、デルの工場でそのカスタマイズOSイメージファイルをデル製品にインストールし、出荷できる。これはデル独自のサービスであり、人的コスト削減、リードタイム削減、ユーザー企業に対する納品日の短縮が可能となる。これにより、冒頭に挙げた三つの課題を解決することになる。
伊藤吉彦
OEMソリューションズ
インサイドセールスエンジニア
伊藤吉彦・OEMソリューションズ インサイドセールスエンジニアは、「契約手続きなどによって前後するが、約10営業日で納品が可能。2回目以降の製品購入の際はさらに納期を早めることができ、追加注文は1台から発注できる」としている。
加えて、「通常はお客様が海外拠点にシステム出荷すると“輸出”の扱いとなるが、当社のOEMソリューションは世界数十か国(2016年2月現在)に対し、当社の現地工場からそれぞれの国に出荷している実績がある。地球上のどこにいても同じセッティングのワークステーションを現地調達できるのは当社だけ」と強調する。
Windows 10の互換性検証も一任
西澤太朗
クライアント・ソリューションズ統括本部
ビジネスディベロップメント本部
SIerとの架け橋の役割を担っているのが、クライアント・ソリューションズ統括本部ビジネスディベロップメント本部の西澤太朗氏だ。マイグレーションのほか、SIerの意見を製品開発担当へとフィードバックする担当でもある。西澤氏は、「私の立場はいわばSIerと二人三脚のサービス。ユーザー企業への対応に悩んでいるSIerを支援したい」とのこと。
マイグレーションにおける昨今の課題は自社開発の業務アプリの存在だ。自社での検証を手探りでやらなければならず、移行の障壁になっている。だが、デル独自の自動分析ツールを用いた「アプリケーション互換性調査サービス」を利用することで、Windows 10に対するアプリケーションの互換性を確認することができる。インストール時のOSバージョンのチェック有無やレジストリやファイルの書き込みパス、ユーザーアカウント制御(UAC)の利用など、Windows 10 での制約となるいくつかのチェックポイントを用いて互換性を確認する。このサービスはグローバルに提供していて以前のWindows XPからの移行から、すでに2万以上のアプリを検証した実績があり、互換性がないプログラムが発見された場合、新しいOS環境でも動作できるように修正を適用したり、インストールを自動化するサイレントインストール化したパッケージを作成したりするオプションサービスも用意されている。
最新のDell Precisionのラインアップは高信頼性でハイパフォーマンス。グローバルスタンダードに則ることで、攻め入る世界の競合企業との戦いに奮闘する日本の製造業企業へ手厚い支援を提供していく。
「ワークステーション関連製品に関するアンケート」
http://www.seminar-reg.jp/bcn/survey_dell_workstation0506/
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