Special Issue
ピーエムシー・シエラ・ジャパン 「スマートソリューション」の第一弾を投入 SIerが売りやすい環境を実現
2016/01/28 19:55
週刊BCN 2016年01月25日vol.1613掲載
新しいパフォーマンスを実現
ディレクター
HBA 1000シリーズは、業界で最も幅広く採用されているストレージスタックからのスマートIPを使用しながら、既存インフラを継続してサポート。他社のHBAと比べて最大で60%も消費電力を低減するなど、業界で最も低い消費電力を実現している。ロープロファイル形状とmini-SAS HDコネクタにより、エアフローを妨げることなく、1Uや2Uサーバーにインストールすることができ、最小の実装面積で最大のネイティブ接続が可能。SSDの使用時には、PCIe Gen3バスを飽和させて、1秒あたり130万I/O(IOPS)を提供。高密度サーバー環境での放熱問題を低減できる。
「HBA 1000シリーズ」
また、最大16台のストレージデバイスを接続することができ、エクスパンダの使用によって、さらなる拡張が可能。幅広いOSと主要なSDS(ソフトウェアディファインドストレージ)スタックをサポートし、エコシステム互換性や他のPMC Adaptecソリューションとの上位互換性と下位互換性のある統一されたツールとドライバセットをもっている。6Gb/秒と12Gb/秒の両方のストレージコンポーネントをサポートしていることも特徴だ。米PMCシエラのウィンズロウ・ディレクターは、「弾力性と効率性、使いやすさを兼ね揃えているのが、HBA 1000シリーズだ」と強調する。
SATA SSDの接続によりすぐれたTCO
最大の強みは、SATA SSDを接続した場合にTCOにすぐれている点だ。HBA 1000シリーズを介さず8台のSATA SSDをサーバーのチップセットに直接接続している構成と比較して、2.5倍以上のシーケンシャルスループットと85%高速なランダムリード性能を提供する。ウィンズロウ・ディレクターは、「たとえばクラウドサービスを提供するデータセンターの多くは、SATA SSDを使用しているケースが多い。低消費電力とより高速な処理が可能になることを踏まえれば、SATA SSD接続時のコストパフォーマンスは抜群」とアピールしている。ユーザー企業が一般オフィスで導入しているのも、低価格のSATA SSDが多い。SIerにとっては、SATA SSDを使っているユーザー企業に対してパフォーマンスの高いHBA 1000シリーズを組み合わせたストレージソリューションを提供することが可能というわけだ。ウィンズロウ・ディレクターは、「今回のHBA 1000シリーズによって、販売パートナーが売りやすい環境を整えた。ビジネス拡大につながる製品であることは間違いない」としている。またPMCシエラでは、まずHBA 1000シリーズを普及させて「スマートソリューションのよさを訴えていく」(ウィンズロウ・ディレクター)との方針を示している。スマートソリューションの普及によって、次に目指すのはRAIDコントローラも含めた製品の拡販だ。今後、HBA 1000シリーズの機能とエントリーモデルのRAID機能を搭載した製品、HBA 1000シリーズの機能とフルファンクションのRAID機能を搭載した製品を、それぞれ「スマートHBA」「スマートRAID」と称して市場に投入する計画を立てている。「16年中には発売する」とウィンズロウ・ディレクター。今年は、PMCシエラによる弾力性と効率性、使いやすさを追求した製品の市場投入が続きそうだ。これによって、業界リーダーのポジションをさらに強固にしていく。
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