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<NAS特集>フォースメディア SOHOからエンタープライズまで幅広くカバー 価格・性能のバランスが取れた高機能NAS「QNAP Turbo NASシリーズ」
2016/01/21 19:55
週刊BCN 2016年01月18日vol.1612掲載
自動階層化や仮想化基盤など次々に強化
ビジネス開発部
ストレージソリューション課
課長
さらに、仮想化基盤機能も強化された。NASをファイルサーバーとしてだけでなく、さまざまなアプリケーションのサーバーとして活用できるようにする機能で、従来からサポートされていたKVMベースのハイパーバイザーを用いた仮想マシンに加え、QTS 4.2からはコンテナベースの仮想化に対応した。DockerコンテナのみならずLXC(Linux Container)の利用も可能だ。QNAPでは、以前からTurbo NAS専用のアプリケーション開発環境を提供してきたが、今回のコンテナ対応によって広く流通する汎用アプリも取り込んで、アプライアンスサーバーとしての利用を容易にした。
「QNAPとしては、比較的競合が少ない、大企業向けとSMB向けの中間的な範囲の市場をとくに重視している。もちろん、QTSは基本的にすべてのTurbo NAS製品に共通しているため、搭載CPUやメモリ容量などによる制約を除けば、低価格帯の製品でもエンタープライズ機と同等の機能を利用できる。これにより、SMB向けの市場においては、エンタープライズ機をもたない競合に対しての強いアドバンテージになる」と、フォースメディアの日置敬介・ビジネス開発部ストレージソリューション課課長は説明する。
他社にない製品を迅速に投入
15年秋以降に限っても、ハイエンドの新機種やミッドレンジのラインアップ一新、斬新な家庭向け新製品など、幅広く新製品を投入してきているQNAP。ハイエンド機での競合に対しては、価格が一つの契機になっていると日置課長は話す。また、「Turbo NASの多くは高い拡張性をもち、拡張エンクロージャを接続することで容量を大きく増やせる。現状のラインアップでは、最大構成で物理容量1.2PBを実現することが可能で、その容量と価格から、他社製メインストレージに対するバックアップやアーカイブ用途での導入が増えてきている。顧客に使い勝手や信頼性の面で安心していただくことで、市場に対する浸透を図っていきたい」という。
Turbo NASシリーズの豊富な製品群のなかには、他社があまり手がけていないユニークな製品も少なくない。“世界初のThunderbolt DAS/NAS/iSCSI SANトリプルソリューション”と銘打って販売している「TVS-871T」は、双方向20Gb/sの超高速伝送が可能なThunderbolt 2インターフェースを備えたNASだ。4K動画の同時転送にも対応できる伝送性能から、とくに映像業界のワークフローにフィットするストレージソリューションとして提案を進めているという。日置課長は、「映像制作業界は、コンテンツの高精細化に伴い容量も必要な伝送帯域も大幅に拡大しており、今後注力していこうとしている市場の一つだ」と話す。
正規代理店としてサポート面で付加価値を提案
フォースメディアは、QNAPの正規輸入代理店として、主にビジネス向けの製品および関連サービスを提供しているほか、基本的にはディスクレスのきょう体で販売されているTurbo NASシリーズを、独自にHDD搭載モデルとしても提供している。さらに、搭載HDDも含めた製品に対する24時間365日の保守サービスも手がける。同社では、Turbo NASの活用提案を今後拡大していく方針だ。「仮想基盤を活用したアプライアンス化の提案では、Turbo NASを用いたサーバー構築を支援すべく、さまざまなパートナーと協力関係を深めていく。TVS-871Tに関連して、動画編集ソフトのベンダーと協力し、検証済みパッケージの提案も行っていく予定だ」と日置課長は説明する。
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