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<Windows Server 2003 EOS特集>フォースメディア 提案・販売力を強化するサービスをSIerに提供 サーバーの移行/導入支援サービスでQNAP製品を拡販
2015/02/19 19:55
週刊BCN 2015年02月16日vol.1567掲載
法人利用の拡大でSSPの提供へ
「かゆいところに手が届く」サービス
フォースメディアは、2010年の設立当初からQNAPシステムズのTurbo NASを取り扱っており、出荷台数は右肩上がりで推移している。Turbo NASは設定の容易性やすぐれたユーザーインターフェース、ラインアップ共通の仕様などを特徴とし、個人から法人まで幅広いユーザー層を抱える。 とくに最近は、基幹システムのバックアップやファイルサーバーなど、法人利用が増えているという。販売支援施策のSSPを提供するのはそのためだ。SSPを統括する野澤智・第二営業部部長は、「当社は、QNAP製品を取り扱って6年目になるが、これまでの事業は製品をデリバリするまでにとどまっていた。これからは、そこから一歩前に踏み出し、QNAP製品を使ってストレージシステムを構築するSIerをSSPで支援していきたい」という。
ストレージシステムといっても、ローエンドからミドルクラス、ハイエンドクラスまで多種多様なシステムと機器がある。SIerは、ユーザー企業の要件に応じて、製品トレンドや市場での評価を考慮しながらストレージシステムを選定することになるが、QNAP製品を含めて必ずしもすべてのベンダーのストレージを熟知しているとは限らない。
「SSPは、こうしたSIerのストレージに関する提案や運用を補完する『かゆいところに手が届く』サービス」と、野澤部長は強調する。
鈴木健一・ビジネス開発部副部長は、「QNAP製品の利用用途は広がっていて、大手のITベンダーが取り扱っているエンタープライズ系のストレージシステムと競合するケースも増えている。大手企業向けの案件では、最適なストレージシステムを提案できないと不利に働く場合がある。当社はQNAP製品の代理店として、SIerのQNAP製品の販売力強化を支援していきたい」と、SSPの狙いを語る。
QNAP専用アクセス権移行ツールで
サーバーの移行を支援
SSPが直近のターゲットとしているのは、Windows Server 2003の移行ニーズだ。中堅・中小企業を中心に、大企業の部門単位でもWindows Server 2003をファイルサーバーとして利用している企業は少なくないとされる。ファイルサーバーをNASに移行するには、データの移行のみならず、アクセス権の設定が不可欠になる。 フォースメディアは、Windows Server 2003のアクセス権をそのままQNAPのNASに移行するオリジナルツール「QNAP専用アクセス権移行ツール」の提供を2015年3月に開始。さらにSSPではWindows Server 2003を移行するにあたって、オンサイトでの支援作業をサポートする予定だ。
野澤部長は、「この手のサービスは本来、SIerの作業領域かもしれない。しかし、われわれの意図は、その領域を取りにいくのではなく、あくまでSIerの補完としてサービスを提供することにある。SSPサービスをお求めやすい価格でメニュー化し、カスタマイズが発生する部分は逆にSIerに補完していただく。こうした相互補完の関係を築くことで、SIerからのさらなる信頼を勝ち取り、QNAP製品の出荷の拡大を目指す」との考えを示す。
フォースメディアでは、SSPのサービス提供を足がかりに、ストレージ分野の専門性をさらに高めていくことで、将来的にはQNAPを軸とするストレージのコンサルティングの領域にまで事業軸を拡張していく方針だ。
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