Special Issue
クオリティソフト IT資産管理ツール「QND Advance」にURLフィルタリング機能を標準搭載
2014/12/04 19:55
週刊BCN 2014年12月01日vol.1557掲載
マルウェアによる標的型攻撃に対応、ウェブアプリからの情報漏えい対策にも有効
●中継サーバーを経由してPCを遠隔操作するマルウェアが出現カスタマーコミュニケーション本部
セールスプロモーション部 部長
通常、企業内のローカルのネットワークにあるPCに、外部から不正にアクセスすることはできない。しかし、標的型攻撃のマルウェアは、攻撃者と企業内のPCとを接続するための中継サーバーのC&Cサーバーを介することで遠隔操作を実行する。標的型攻撃で使われるマルウェアには亜種が多く、さらに攻撃対象となる企業ごとにカスタマイズされているため、既知の脅威としてウイルス対策ソフトで検知することが難しい。
「従来のセキュリティ対策のように、いかにマルウェアを社内に侵入させないかという入り口対策だけでは標的型攻撃に対処できない」と指摘する山崎部長は、今回、URLフィルタリング機能を搭載した理由について、次のように説明する。「もちろん、ウイルス対策ソフトで既知のマルウェアを捕捉したり、最新のOSやアプリケーションを使用し、ぜい弱性をなくして感染経路を塞いだりという対策は基本。しかし、ウイルス対策ソフトで捕捉できるマルウェアは60%程度ともいわれていて、ウイルス対策やぜい弱性の対策だけでは最新の脅威には対応できない。PCに侵入したマルウェアは、最初にC&Cサーバーにセッションを張る。このマルウェアによるC&Cサーバーへのセッションを発見するうえで有効なのが、URLフィルタリングとなる」。
●URLフィルタリングによってマルウェアによる不審な通信を遮断
また山崎部長は、「OSやアプリケーションのぜい弱性をなくすことと、URLフィルタリングによる不審な通信の遮断、そして定期的なログ監視・監査の三つが、今後求められるセキュリティ対策だ」という。この三つの対策のうち、IT資産管理ツールであれば社内のPCが最新のOSやアプリケーションを利用しているかどうかを管理できる。また、IT資産管理ツールのQND Advanceに標準搭載されているクライアント操作ログ取得機能を使用すれば、定期的なログ監視・監査が可能だ。さらに、クオリティソフトがQND Advanceの年間バージョンアップサービスの特典として2015年1月に提供を開始するURLフィルタリングを使うことによって、社内PCに侵入したマルウェアがC&CサーバーとHTTPやHTTPSで通信する動きを遮断することができる。
「URLフィルタリングは、昨今のセキュリティ対策として必須になった。そのため、URLフィルタリングをQND Advanceの標準機能として実装した。クラウドベースのURLフィルタリングなので、たとえPCが社内ネットワークに存在していなくても、いつでもどこでもマルウェアからの通信を捕捉できる」と、山崎部長は強調する。
今回実装したのは、URLフィルタリングの分野でトップシェアを誇るアルプス システム インテグレーション(ALSI)とのアライアンスによって提供される機能だ。さらに、マルチデバイス管理ツールのISM CloudOneにもオプション機能としてURLフィルタリングを提供する。
山崎部長は、「ALSIは、最も信頼性の高いデータベースを保有しておられるので、C&Cサーバーがまとめられているカテゴリをブロックすることで、標的型攻撃に対応することができる。また、ISM CloudOneとの連携で、Windowsのみならず、iOSやAndroidなどを搭載したスマートデバイスにも対応できる」としている。
●発売キャンペーンを来年3月末まで実施
URLフィルタリングは、業務に関係のないサイトの閲覧をシャットアウトしたり、SNSやウェブメールなどからの情報漏えいを防いだりすることができる。さらには、社内PCに侵入したマルウェアがデータベース登録されているC&Cサーバーと通信することをブロックするという、いわばマルウェアに侵入されることを前提とした対策も行える。
山崎部長は、「いまや標的型攻撃は、大手企業だけの問題ではなくなっている。最新の脅威である標的型攻撃に対応する一つの手段として、URLフィルタリングを活用していただきたい」との考えを示している。
クオリティソフトでは、URLフィルタリング機能が標準搭載されたQND Advanceの発売キャンペーンを来年3月末まで実施する。キャンペーンの詳細については、ぜひ販売パートナーに問い合わせていただきたい。
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