Special Issue

<IBM SoftLayer特集>誰でも使えるベアメタル IBM SoftLayerの素朴な疑問

2014/10/30 19:55

週刊BCN 2014年10月27日vol.1552掲載

 何かと柔軟性に欠けるベアメタル(物理)サーバーを、あたかも仮想サーバーのようにフットワークよく使えるのがSoftLayerの売りだが、はたして実際はどうなのか。

SoftLayerデータセンター(DC)のサーバーラックは、通信ケーブルがきっちり色分けされ、標準化が徹底していることがわかる。SoftLayerのDCは、世界中、どこへ行っても写真のように標準化されているからこそ、最短30分以内でベアメタル(物理)サーバーを稼働できるのだ。

今から使おうSoftLayer

 下図は、SoftLayerの公式サイトのトップページ画面(上)と、ベアメタルサーバーの選択画面。トップページでまず目につくのが、「ベアメタルサーバー」「仮想サーバー」「ストレージ」の三つの選択肢。ユーザーは、そのときどきの必要に応じて、物理と仮想、いずれかのサーバーを選択できる。

 トップページで「ベアメタルサーバー」を選択すると、次に出てくるのはベアメタルサーバーの選択画面だ。「月単位」で借りるか「1時間単位」で借りるかの選択や、CPUの種類やコア数、メモリなどからサーバーを選択していく。現在はまだ日本語化されていないが、年内にも日本初となるSoftLayerのDCが開設されることから、順次、日本語化が進むことが期待される。


ベアメタル(物理)サーバーって、本当に速いの?

同じハードウェアスペックの仮想サーバーに比べて、最大で2倍近く速いとされる。仮想化機構(ハイパーバイザー)のオーバーヘッドロスがないことが主な理由。さらに最新のCPUがラインアップされる


IBMはコンピュータメーカーなのに、コンピュータを売らないの?

従来型の基幹業務システムなどは「System z」や「Power Systems」サーバーの販売を主力とするが、クラウド上での迅速なソリューション開発や販売が有効な分野はSoftLayerをITインフラの主力と位置づける。x86サーバー事業を売却して、SoftLayerを買収したのは、IBMの見方を象徴している


ベアメタルって、言うほどメリットあるの?

パフォーマンス(処理性能)が高いことに加え、システムを設計するうえで、パフォーマンスを正確に予測できるメリットが挙げられる。また、サーバーやファイアウォールなどが独立したハードウェアであるため、情報セキュリティの観点からも優位性がある


本当にオンラインですぐにベアメタルが手に入るの?

あらかじめスペックが決まっているサーバーならば最短30分で起動でき、1時間単位で借りられる。セミオーダー方式でカスタマイズをする場合は4時間以内で稼働し、1か月単位で利用できる。このスピードの速さが従来のホスティングサービスと最も違う点だ


でも、お高いんでしょ?

SoftLayerは、パブリッククラウドサービスであるため、ほかの仮想サーバーを主力とする世界大手パブリッククラウドサービスベンダーと、パフォーマンスあたりのコストで大差はない。またSoftLayerは仮想サーバーも提供しており、用途や特性、価格を比べて選択できる。実は、DC間のネットワーク利用や稼働させたサーバーに付属するアウトバウンド通信量の利用料金を加味すると、かなりコストメリットがでる
  • 1

関連記事

<IBM SoftLayer特集>SoftLayerはこう活用する!

<IBM SoftLayer特集>キーマンに聞くSoftLayerの優位性 SoftLayerを軸にしたパートナーとの連携に意欲 優位性を生かした展開で競争力を強化

<IBM SoftLayer特集>IBM XCITE Autumn 2014を開催 ハイパフォーマンスクラウドSoftLayerの強みを紹介

レノボ・ジャパンと日本IBM 「LES」が始動 x86サーバーのシェア拡大へ

外部リンク

日本SoftLayerユーザー会=http://jslug.jp/

日本語テクニカルコミュニティ=https://ibm.biz/sltech-jp

ソフトレイヤー探検隊=https://ibm.biz/SLtankentai

日本IBM SoftLayerページ=http://www.ibm.com/cloud-computing/jp/ja/softlayer.html

IBM SmarterCloud Facebook=https://www.facebook.com/IBMJapanSC