Special Issue
100万円前後で上位モデル並みの性能! “ダントツコスパ”のEMCストレージ「VNXe3200」
2014/09/17 19:55
担当はイギリス帰りの空手ウーマン
ネットワールドで「VNXe3200」を担当しているストラテジック・プロダクツ営業部の藤本さんは、一見普通の女性だが、なんと空手の黒帯。ITのイベント会場で回しげりを披露したこともあるそうだ。
「空手を10年以上やっていて、剛柔流の黒帯です。最近はエクササイズ程度ですが、以前は大会にも出ていました。世界大会のエキシビションで演舞したこともあります」と藤本さん。
大学時代にはイギリスで合気道を習い、こちらも黒帯。「日本の文化を体得しようとして始めた」ということだが、なかなか本格的だ。そんな彼女が、なぜITのディストリビュータに……、と不思議に思ってたずねたら、「イギリスから日本に帰ってきたときに、海外と接点をもったところで仕事をしたかったんです」と、笑顔で答えが返ってきた。
ネットワールドは、世界中のベンダーとパートナーシップを組んでおり、海外との接点は多い。イギリスで身につけた英語で、積極的に海外のパートナーとやりとりをしているそうだ。最新の情報を入手するために、国内の顧客といっしょにラスベガスで開催されるEMC Worldへ行くこともある。英語に関しては、国家資格の通訳案内士の資格も取得。将来は、はとバスで働きたいというのもユニークだ。
「機能が大幅に強化されたのが本当にうれしい」
そんな藤本さんは、2011年の8月にネットワールドに入社。その年の4月に発売したばかりのEMCストレージ「VNXe3100」の担当になり、「いっしょに成長してきました」という。エントリモデルという位置づけの「VNXe」シリーズだが、「最新機種のVNXe3200は今までできなかったことができるようになり、本当にうれしい」と、まるで自分のことのように語る。
「VNXe3200」の目玉は、FAST機能。これまでは上位モデルの「VNX」シリーズにしか搭載されていなかった機能だが、これに「VNXe」で初めて対応した。FAST機能には、「FAST VP」と「FAST Cache」の2つの機能がある。「FAST VP」という機能は、SSDとSAS、NL-SASの3階層で構成したストレージプールのなかで、アクセス頻度の高いデータをSSDに移動するのが特徴。本来、パフォーマンスを求める場合は大量のHDDを用意する必要があるが、「FAST VP」機能を利用すれば、少ない台数のSSDを活用することでHDDは最低限で済む。例えば、これまではSAS100本が必要なところを、NL-SASが15本、SASが10本、SSDが3本といった構成で済むので、大容量かつSSDの高い性能を、省スペース・最小限のコストで入手できる。
しかし、「FAST VP」によるデータの移動は、1日に1回だから、オンラインチケットの販売などで、突発的にアクセスが集中すると、必要なデータが遅いストレージに配置されたまま利用されることになる。性能劣化のために、ビジネスチャンスを逃してしまうことにもなりかねない。そうした時は、SSDを二次キャッシュとして使える「FAST Cache」機能の出番。常にデータのアクセス頻度をみてFAST Cache用SSDにプロモートする。FAST VPとFAST Cacheの組み合せで、慢性的にアクセス頻度の高いデータと突発的にアクセス頻度の高いデータの両方がSSDからアクセス可能になるため、ユーザーから見ればほぼすべてのデータがSSD性能の処理速度が得られる。
同社が取り扱う、業界標準の仮想化環境ベンチマークツール「Login VSI」で計測したところ、SASのRAID5(4+1)1セットで構築した「VNXe3200」に対し、FAST Cacheの有無で大きな差がつくことがわかる。30秒ログイン人数では、通常の36名に対し、FAST Cacheありなら47名に増加。60秒ログイン人数では、70名に対し150名と2倍以上のパフォーマンスが出る。
「VNXe3200」を競合のエントリ製品と比較した場合、突出しているのが48GBというオンボードキャッシュの容量だ。SSDをキャッシュとして利用できる容量も200GBと多めで、リード/ライトの両方に対応している。8コアのCPUは高い処理性能を持ち、エントリ製品では珍しく、ネットワークには高速な10GBASE-Tを搭載しているのも見逃せない。一般的なカテゴリー7の安価なLANケーブルを利用できるので、コストを抑えられる。
なかでも藤本さんが「うれしい」と表現したのが、パフォーマンス情報をエクスポートできるようになったことだ。以前はCPUやネットワークの状態はリアルタイムでしか見られず、パフォーマンス情報をエクスポートすることもできなかったので、記録したい場合は録画するしかなかった。「VNXe3200」では、たくさんの値を確認できるようになり、パフォーマンス情報のエクスポートにも対応したので、ストレージの利用状態を細かく数値として確認できるようになった。
これだけの性能を備えながら、「VNXe3200」の価格は100万円前後と安価。コストパフォーマンスは高い。ストレージの導入を検討しているなら、要チェックの製品だ。
さらに、9月10日から12月5日まで、対象製品を1台発注すると、1万円分のJCBギフトカードをプレゼントするキャンペーンを実施している。先着100台限定で、対象製品は、「VNXe3200」をはじめ、100万円以上の「VNX」「VNXe」「Data Domain」「Avamar」のいずれかの本体(保守や追加ディスクは含まない)。
最後に、藤本さんからメッセージ。
「VNXeの案件の際は、ぜひお呼び出しください。すぐにうかがいます!」
(取材・文●柳谷智宣)
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