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<監視カメラソリューション特集>フォースメディア 台湾VIVOTEKの製品で法人向け監視カメラ市場に参入 VIVOTEK x QNAP x ForceMediaで監視ソリューションを提供

2014/07/17 19:55

週刊BCN 2014年07月14日vol.1538掲載

 セキュリティ意識の高まりとともに、拡大している国内の監視カメラ市場。この活気づく市場に、フォースメディアが参入する。このほど台湾のネットワークカメラベンダー、VIVOTEK(ビボテック)と販売代理店契約を締結。高い技術力を誇り、世界でもトップレベルのVIVOTEKの製品と、取り扱っている台湾QNAP Systems(QNAP)のNASを組み合わせたソリューションを軸に、法人市場で新規顧客を開拓する。ビジネス開発部の本田龍部長に、市場開拓に向けた意気込みと販売戦略を聞いた。

ドーム型の「FD8164」(写真右)
バレット型の「IP8362」(写真左)
180°パノラマ・キューブ型の「CC8130」

80か国で活躍するネットワークカメラ
ディストリビューション中心の販売

本田龍
ビジネス開発部
部長
 フォースメディアは、これまでもQNAP製NASを監視カメラの録画装置として販売してきた。本田部長は、「ニーズに応えるソリューションを実現するため、パートナーとなる監視カメラのベンダーを模索し、QNAPから紹介されたのがVIVOTEKだった。技術力、製品のラインアップやシェア、いずれも申し分のない実績をもちながら、日本ではほとんど紹介されていなかったことに注目した」と語る。

 2000年に台湾で誕生したVIVOTEKは、ネットワークカメラでトップクラスのシェアをもち、80か国以上で製品を提供している。また、マルチメディア処理プロセッサ、ビデオ圧縮技術、ネットワークプロトコルなど、ネットワークカメラの要素技術でも独自の開発力を誇る。

 フォースメディアに製品を提供することになった理由について、VIVOTEKの景怡齡・日本担当アカウントマネージャーは、「当社としては日本の販売チャネルの再構築の必要性を感じており、フォースメディアとの協調がマーケットシェア拡大につながると信じている。特にQNAP製品などをプロモーションしてきた経験には、大きな期待をしている」という。

「WDR Pro ll」
明暗の差が激しい場所でも逆光補正によって鮮明な画像に

約70種類の豊富なラインアップ
独自の画像処理技術が強み

 VIVOTEKの製品は、世界各国のさまざまな分野で採用されている。「公共交通機関、大規模ショッピングモール、政府機関、金融機関の監視システムとして数多くの採用実績をもち、信頼性を高く評価されている。ハイエンドモデルだけでなく、エントリ製品を含む豊富なラインアップを揃えている」と景アカウントマネージャー。現在、製品は約70種類で、屋外、低照度、耐衝撃性など、さまざまな場所・条件に対応する製品を揃えている。

 加えて、高画質、高信頼性、設置の容易性などを備えているが、なかでも強みにしているのが画像処理の技術だ。いまや、ネットワークカメラはHD画質があたりまえだが、24時間稼働が必須の監視カメラとして、夜間や暗い場所でも鮮明な画像を映し出さなければならない。VIVOTEKのネットワークカメラには、こうしたニーズに対応する機能を数多く搭載する。例えば、夜間や暗い場所での撮影時に効果を発揮する機能として、ノイズを取り除いて画像を鮮明にする「Supreme Night Visibility」、暗いところから明るいところを撮影した場合でも逆光補正によってクリアな映像を実現する「WDR Pro ll」、夜間撮影時に赤外線の照射を最適化することで対象を鮮明にする「スマートIR機能」などがある。

 また、「パノラミックPTZ機能」は、フィッシュアイ型の360°パノラマビューのカメラとスピードドーム型のカメラを連動させ、全体を俯瞰監視しながら、特定の対象物をすばやくズームアップする。イベント会場や公共スペースなど広範なエリアを監視し、必要な際に特定場所や人物をクローズアップするというニーズに対応することができる。

「パノラミックPTZ機能」
フィッシュアイ型カメラとスピードドーム型カメラを連動させ、360°パノラマビューで俯瞰的に監視しながら特定の対象物をすばやくズームアップできる

圧倒的なコストパフォーマンス
カスタマイズにも対応

 これらの機能は、上位機種だけでなく、エントリモデルにも採用。このコストパフォーマンスの高さも大きな魅力だ。本田部長は、「VIVOTEKの製品は、同等の機能・品質を備えた他社製品より数割程度は安価で、販売パートナーの方々にとって、魅力ある商材になるはず」と強調する。

 フォースメディアは、VIVOTEKのカメラとQNAP製NASを組み合わせたソリューションを軸として、一般のオフィスや店舗をターゲットに、法人市場の開拓を進める。また、家電量販店などに向けた商材として「手頃な価格に設定したパッケージ製品も検討している」という。

 さらに、「VIVOTEKは、プロジェクトベースでのカスタマイズの要望にも柔軟に応える。それができるのも、画像処理用チップセットを独自に開発しているベンダーだからこそ。エンタープライズのさまざまなニーズを取り込んでいきたい」と、本田部長は意気込む。
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外部リンク

フォースメディア=http://www.forcemedia.co.jp/