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<NAS特集>フォースメディア、QNAP「Turbo NAS」シリーズの法人向けビジネスを拡大 24時間365日対応の保守サービスやWindows Azureへのバックアップなどにも対応
2014/02/27 19:55
週刊BCN 2014年02月24日vol.1519掲載
仮想化や大容量化など
法人向け機能が充実
フォースメディアは、4年ほど前からQNAP製品を取り扱っている。プロダクトマネジメント部部長の本田龍氏によれば、「毎年大きな伸びを示しており、来年度も2倍の売り上げを見込んでいます」という。もともとQNAPはコンシューマ向けNAS製品で知名度を上げてきたが、ビジネス向けの機能を拡充し、仮想化や大容量化などへ対応してきた結果、法人向け市場でもQNAP製品が評価されるようになってきたという。「シンプル、安全、スケーラブル、高信頼性が、QNAP製品の特徴です。日本の法人市場では認知度がまだ高くありませんが、低価格でありながら信頼性が高いという点が評価されつつあります」と、QNAPでAPACのセールスマネージャーを務める王勝賢氏はアピールする。 本田氏は、「従来の国産ベンダーのNAS製品は容量や信頼性に限界がありました。一方で、大手サーバーやストレージのベンダーのエンタープライズ向けNASは価格が非常に高い。その中間に位置し、コストを抑えながら大容量のNASを導入したいという企業のニーズに、QNAP製NASは合致しているのです」と強調する。
QNAP製NASは、すべての製品でユーザーがドライブを自由に選択できることが特徴の一つだ。アクセス頻度の高いものには信頼性の高いドライブを採用したり、静的に使いたい場合はコストを抑えた安いドライブを選んだりと、用途やコストに合わせたNASを利用できる。本田氏は、「アクセス頻度の高い仮想化の共有ストレージやファイルサーバーなどには、ニアラインHDDを採用することで信頼性を上げることができます。ストレージ製品の障害の多くがHDDドライブに起因するものが多いため、ドライブを自由に選ぶことができるQNAPの特徴は信頼性につながるのです」という。
仮想化の共有ストレージとして
NASを活用
Turbo NASシリーズは、1ベイから24ベイのモデルまで用途に応じた幅広いラインアップを揃えている。さらに、2013年9月にリリースされたビジネス用途向け「QTS 4.0」によって、拡張エンクロージャーを用いて最大576TBまで容量を拡張することを可能にした。また、「NASは小・中規模ファイルサーバーでの用途が一番多いのですが、最近では大容量バックアップの用途が非常に増えてきました。さらに今後は、仮想化の共有ストレージとしてもNASを活用する企業が増えていくと考えています」と、本田氏は説明する。さらに「企業のインフラのクラウド対応の要求からクラウド・ストレージへの対応の要求も増えています。従来からAmazon S3には対応していましたが、近年、法人での利用が飛躍的に伸びている、マイクロソフトのWindows Azureにも対応しました(※)」という。 また、「QTS 4.0」では、仮想化ホストのストレージ処理をNAS側で実行するオフロード技術にも対応した。王氏は、「VMwareやHyper-Vのオフロード技術に対応しています。ハイエンドのストレージでは、ごく普通にサポートされている技術ですが、このクラスのNASではまだ少数です」としている。「仮想化のストレージと言えば、従来はサーバーベンダーの製品を使う企業が多かったのですが、QNAPのNASは仮想化環境に適したソリューションを提供します。ファイルサーバーやバックアップ用途だけではなく、仮想化の共有ストレージとしてTurbo NASが活用されていくことを期待しています」(王氏)。
さらに、近日リリース予定の新OS「QTS 4.1」では、NASを仮想化ホストとして活用する「Virtualization Station」が新たに追加アプリケーションとして提供され、仮想化を利用したアプライアンス的な利用も可能になる。
フォースメディアでは、平日10:00~17:00の電話・メールでのテクニカルサポートに加え、製品の保守サービスとして、保守パーツを先出し出荷で手配する「先出しセンドバック保守サービス」や、作業員による「オンサイト保守サービス」を提供してきたが、この4月1日からは24時間365日の電話サポートおよび翌日のオンサイト保守を行う「24/365サービス」をサービスインする予定だ。
QNAPでテクニカルサポートのエンジニアを務めるダニエル・オーム氏は、「QNAPはTurbo NASのサポートをグローバルで展開しているが、日本では正規代理店が充実したサポートを提供してくれているので、QNAPは正規代理店のバックアップに徹しています。ファームウェアの更新は無償で提供しており、古い製品でも無償でテクニカルサポート対応するため、長く安心して使えるのも大きな特徴です」と訴える。
国内の販売パートナーも拡大していく考えで、「中堅クラスのSIer、とくに仮想化のテクノロジーにフォーカスしている企業とのパートナーシップを増やしていきたい」(本田氏)としている。
QNAP Systems APACビジネス事業部 セールスマネージャー 王 勝賢 氏、
QNAP Systems テクニカルサポート部 エンジニア ダニエル・オーム 氏
※「Windows Azure」関連プレスリリース
http://www.forcemedia.co.jp/company/press/p20140214.html
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