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<MIJS特集>【新人合同研修】人事のノウハウを結集した合同教育で新人を刺激 基礎から実践まで本格的な内容
2014/01/23 19:55
週刊BCN 2014年01月20日vol.1514掲載
富加見 「新人合同研修」を始めたきっかけを聞かせてください。
門間 MIJSで交流があった人事担当者同士の会話のなかで「このネットワークを生かして何かできないか」ということで、2010年に1日限りの小規模な合同研修を実施したのがきっかけです。研修は大変盛り上がり、他社の同世代と触れ合うことの効果や重要性を認識しました。現在は1年間のカリキュラムで実施しています。
富加見 人事担当者同士で共通の課題認識があったわけですね。
福澤 はじめの数か月間の新人研修で教えたことが、配属後に定着しているか確認できていない状況があり、どうフォローアップするか課題でした。
システムインテグレータ マネージャー 門間克明 氏
富加見 一回限りでなく、1年間のスパンにして3年目。年間のカリキュラムはどう組んでいるのですか。
門間 大きく三つあります。まずは、ビジネスパーソンの基礎力を高める入社直後の基礎教育を1週間。各社が個別に教えているノウハウと時間を集約しました。その後、フォローアップ教育として8月にパネルディスカッションを実施し、11月にはプレゼンテーションの研修を行います。
肥後 新人にとって8月は、会社に慣れる一方、気持ちが低下気味になる時期です。そこで、新人各々の入社からの5か月間の棚卸しを行うとともに、MIJS加盟のISVの社長によるパネルディスカッションと講演を聴講し、改めて刺激を受ける機会をつくりました。
富加見 11月の研修であるプレゼンテーションはどんな内容ですか。
福澤 「MIJSの製品・サービスを使って東京五輪を盛り上げよう」をテーマに、5~6人のグループで提案内容をまとめ、最後にプレゼンテーションを実施しました。目的は、基礎的なプレゼンスキルや、制限時間内にチームで成果を出すための仕事の進め方の確認、ビジネスチャンスを見出す力の醸成です。お互いの意見をぶつけ合いながら、協力して課題に取り組んでいました。
ネクスウェイ 肥後淳子 氏
富加見 1年間の合同研修の成果はどうですか。
門間 受講者からの満足度アンケートによると、5点満点で平均4.5点以上という結果が出ており、新人にとって有益な内容だったのではないかと思います。また、別の視点では、この企画を通じて人事のネットワークがさらに広がり、かつ交流も豊かになりました。
福澤 毎年、前年に参加した会社が必ずリピートで参加しているので、高い評価を得ていると感じています。
肥後 新人の頃は、視点が内向きになりがちです。新人合同研修を通じて、それが外に向くようになりました。また、MIJS各社に「同期」ができることで、自社製品・サービスだけでなく、他社プロダクトにも興味を持ち、提案の幅を広げるきっかけになっていると思います。
富加見 これまでを踏まえ、今後どんなことを実行していきたいですか。
門間 これまでは新入社員を対象にしてきましたが、今後は営業やSEなど職種ごとに同世代の社員を対象にした研修を企画したいです。また、この合同研修一期生向けに「3年目研修」を実施して、成長度をみるのもおもしろいと思っています。
福澤 新卒採用の中で、「IT」「グローバル」に興味を持っている学生をMIJSの名前で集客したいです。
富加見 ありがとうございました。MIJSの人材育成強化に向けて、これからも内容をどんどん拡充してください。
MIJS人事のノウハウを結集した新入社員合同研修。4月にはビジネスマナー・ビジネス文書・コミュニケーション・プレゼンテーションなどの基礎を1週間で教育。8月には、フォロー研修としてMIJSに加盟するISVの社長がパネラーとなり、志や仕事の醍醐味などを学ぶ。11月には、グループワークでテーマにもとづいて一つのプレゼン資料をまとめる。
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