Special Issue
システム・テクノロジー・アイ 「iStudy Innovation」を開催 LMSとeラーニング、さらなる進化へ
2013/12/12 19:55
週刊BCN 2013年12月09日vol.1509掲載
自立型教育を促す人財教育システムがトレンド
イベント開催の当日は、システム・テクノロジー・アイのシステムを利用した人財教育に興味のある企業や、すでに実施している企業、パートナーなど100人以上が参加。教育におけるイノベーションと人財活用の新潮流
――アイ・ティ・アール アナリスト 大杉 豊 氏
教育研修の全社基盤としてのeラーニング導入
――塩野義製薬 経営企画部課長 安達 義教 氏
同社は、1999年に初代のeラーニングシステムを導入。06年に2代目に切り替えた。
ただ、「教材を外部から購入する必要があったり、2代目は医療情報担当者(MR)教育要領に耐えられないなど、課題を抱えていた」と、昨年iESにリプレースした。「iESにしたことで、教材制作を含め、研修主催者と呼ばれる各専門分野の責任者が自立的に運営できるようになった」(安達課長)と、前システムに比べて使いやすさや受講者の定着率が大幅に向上したという。
学習者から見たペーパーレス研修の効果
――アイ・ラーニング IBM製品研修部 西田 光利 氏
西田光利氏は、ペーパーレス研修を実現する「iStudy E-Server」を使って、順次、紙テキストを電子テキストに変更している事例を紹介した。西田氏は「例えば、IBMのWebSphere(Webアプリケーションサーバー)のテキストは約1500ページにもなる。このテキストを紙にすれば、かさばって持ち運びが大変になる」としたうえで、「iStudy E-Server」を導入し、約800コースのうち12コースを試験的にペーパーレス化した。 同社のペーパーレス研修は、ノートPCとサブモニタを配置するだけでできる。「電子テキストには書き込みができ、その情報はクラウド側で保存され、受講者が研修後に書き込みしたテキストをダウンロードし使用できる」(西田氏)と、受講者にとっても利点が大きいことからペーパーレス研修を他の研修講座にも拡大していく方針だ。
教育体系と連動した「人財育成の見える化」の導入
――オムロン フィールドエンジニアリング 人総本部本部長 杉野 博久 氏/人事労政部 古田 拓 氏
また共同開発した教育体系や受講実績などをシステム上に可視化した「年間計画」の仕組みを紹介し、上司と部下が一目で不足する知識を確認できたり、研修実績を積み上げて成長していく計画を共有できているなど、効果が現れてきていることを語った。
「Next iStudy」さらに進化するラーニングプラットフォーム
――システム・テクノロジー・アイ 社長 松岡 秀紀 氏
システム・テクノロジー・アイは、「クラウドラーニング戦略」を掲げている。松岡社長は、「教育現場でコンテンツをより制作しやすくし、最新テクノロジーや業界標準(Experience API)に対応する」と述べ、ビデオコンテンツの配信をAWSやAzureに自動配信する仕組みやペーパーレス会議の統合、協調学習を可能にするスマートデバイスのサポート強化などを打ち出し、「さらなる進化を目指す」と参加者に誓った。
- 1
関連記事
システム・テクノロジー・アイ ペーパーレス会議を促進 低価格の「iStudy」で需要開拓
システム・テクノロジー・アイ、ペーパーレスソリューションの連携製品を拡充、マルチデバイス対応へ
<システム・テクノロジー・アイ特集>伸び盛りの「LMS」を大幅強化 積極投資でシェアトップを狙う
システム・テクノロジー・アイ 必要な分だけのeラーニング 法人向けに新サイト開設