Special Issue
上海欧計斯軟件 会計・給与を軸にERPを積極展開 日系SIer、ISVと連携し、1000社納入を目指す
2013/10/03 19:55
週刊BCN 2013年09月30日vol.1499掲載
許炎 総経理
こうした事情から、上海欧計斯軟件は用友軟件の最上位パートナー認定「ダイヤモンドパートナー」を今年6月に取得。まずは中国に進出する日系ユーザー企業向けの拡販に取り組む。上海欧計斯軟件は、日系ユーザー企業が使っているERPと、用友の会計・給与とのデータ連携部分のつなぎ込みを長年手がけた実績に加え、今回、ダイヤモンドパートナー認定を受けるにあたって、約20人体制で用友の導入支援部門を組織した。許総経理は「ダイヤモンドパートナーになったことでライセンスの販売から既存ERPとのつなぎ込み、サポート・サービスまでワンストップで請け負えるようになった」と胸を張る。
さらに、今後は同業の日系SIerやISV(ソフト開発ベンダー)との連携も積極的に進めていく。上海欧計斯軟件は、貿易業務支援ソフトの「TOSS-SILKROAD」やワークフロー管理ソフトの「ThemiStruct(テミストラクト)-ワークフロー」などの販売を手がけるが、生産管理や販売管理の自社商材はもっていない。このため、例えば生産管理や販売管理システムなどを手がける日系SIerやISVと、「会計・給与の分野での連携は十分に可能」(同)とみる。
日系ユーザー企業と足並みを揃えるかたちで中国へ進出してきているパターンが多い日系SIerやISVは、日系ユーザーの生産や販売業務は熟知していても、中国の規制に準拠した会計・給与ソフトについてのノウハウが十分でないケースが散見される。上海欧計斯軟件は用友の会計・給与ソフトを軸に、ERP分野において日系SIerやISVと役割を分担することで連携を深めていく。こうした取り組みによって、向こう3年でユーザー企業1000社への納入を目指す。
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