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オージス総研 対日系企業営業を加速 パッケージ活用で日中業務ベストプラクティス導入を支援

2013/06/27 19:55

週刊BCN 2013年06月24日vol.1486掲載

 大阪ガスグループのSIerであるオージス総研は、今年度、中国での「外販ビジネス」を本格的に始めた。中国市場に進出した日系ユーザー企業を主体に、ITサービスを提供している。

細谷竜一部長
 オージス総研は、大連に本社を置くITベンダーの通華科技との合弁で、2007年に上海欧計斯軟件を設立し、中国に進出した。上海欧計斯軟件は、設立当初、オージス総研のオフショア開発拠点として機能し、その後に業容を拡大。経理業務などを代行するBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスを、大阪ガスグループ企業向けに始めた。設立当初は約30人だった社員は、現在170人ほどに増えている。

 「設立から約6年で、オフショア開発とグループ企業向けのBPOをこなす力は身についた」(細谷竜一・グローバルビジネスサービス部部長)。また、上海欧計斯軟件の実績・実力が認められ、中国アウトソーシング協会のランキングで昨年から2年連続でTOP20に選出された。この状況を受け、次のステップとして今年度から展開を加速させたのが「外販」だ。オージス総研や大阪ガスグループ以外の企業からのシステム開発プロジェクトの受注に力を入れている。対象は、まずは中国に進出した日系企業に定めた。

渡邊該副部長
 外販営業を統括する上海欧計斯軟件の渡邊該・営業部副部長は、「政府間の関係が悪化したとはいえ、中国に進出する日系企業は多く、今後もITの需要は期待できる」と語り、成長マーケットであることを疑っていない。中国では「日本よりも安価なシステムを早く納入することが求められる」(渡邊副部長)ことから、スクラッチよりもパッケージを活用したSIサービスを重視してユーザーに提案している。基幹システムの構築では、中国のデファクトスタンダードの会計パッケージ「用友」を利用したSIを推進。また、日系企業の貿易業務にフォーカスした貿易・販売・在庫管理パッケージソフトを通華科技と共同販売している。大手の日系企業から情報漏えい対策のニーズが顕在化していることから、今後はセキュリティ関連ソリューションの充実を図る考えだ。

 オージス総研が掲げた中国での売上目標は、5年後に7500万元。「まずは日系企業を中心に攻め、その後にはハードルは高いが中国資本のユーザー企業の獲得に挑み、達成を目指す」と細谷部長は意欲を示している。
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外部リンク

オージス総研=http://www.ogis-ri.co.jp/