Special Issue
インターネットイニシアティブ(IIJ) SaaS事業者に選ばれる「IIJ GIO」 安定性、信頼性で抜群の評価を得るIaaS基盤
2013/03/21 19:56
週刊BCN 2013年03月18日vol.1473掲載
日本にクラウドが根づいてきた
クラウド事業統括
時田一広 氏
「とくに基幹業務に関係するシステムをクラウドへ移行したり、新規システムをクラウドで立ち上げたりという使い方も増えた」と時田氏は説明する。そして、「クラウドは定着し、ブームは下火になった。われわれが手がけるクラウド案件にも実システムが増えており、クラウドが確実に企業のIT、世の中のITに根づいていると感じる。IIJは現在、世界6ヵ国10拠点をもっているが、今後は全世界で日本企業のグローバル化を支援する体制を整える」との方針を示した。
成長はパートナーと共に
IaaSはインフラなので、IIJ GIOパートナーのアプリケーションやソリューションをSaaSとして配信する土台となる。「IIJ GIOは基盤サービス。われわれは低コストで、しかも柔軟で使いやすい基盤サービスを継続していき、コストパフォーマンスの向上、使い勝手の改良などに継続的に取り組んでいく」と時田氏は言う。IIJだけではカバーしきれない「ビジネスの利用シーンに即したアプリケーションやソリューション」については、「IIJ GIOパートナープログラム」を軸にして、パートナーが有する製品・サービスをSaaSでエンドユーザーへと提供する。(パートナープログラムについての詳細は次ページ)IIJは創業から20年。「いよいよラインアップがそろってきた。やっとここまで来たが、引き続きクラウドを活性化して行くために、パートナーの協力が不可欠だと考えている」(時田氏)と結んだ。
(※)出典:富士キメラ総研 2012年7月25日発行「富士マーケティングレポート・BT 急成長するパブリッククラウド(HaaS/IaaS)の現状と将来展望」
充実のパートナー制度でSaaS展開を支援 すでに100社がIIJ GIOでSaaSを展開
プロダクトマーケティング部長
神田恭治 氏
IIJ GIOは「持たないプライベートクラウド」を標榜し、エンタープライズ規模のユーザーに最適なクラウド環境を提供することを目指している。エンドユーザー企業だけでなく、SaaSで製品を提供する企業にとっても、サービスのサイズに合わせたインフラとなる。
「多くの企業の悩み事のトップは『HWの保守運用』『初期投資コスト』『アセットの増大による、会計上の固定費の増大』だ。ハードウェアの保守運用が高ければ、アウトソースすればよい。初期投資が大きい、固定費が膨らむならばサービスを利用してアセットを構築していけばよい。IIJ GIOはそうした課題に応える仮想化基盤を提供する。ビジネスの変化に対応できるためにクラウド基盤ならば、10日たらずで調達が可能だ。ビジネスの変化に耐えられるスピードを得られる」と神田氏は説明した。
パートナーを支援する3フェーズ
IIJ GIOのパートナープログラムは、IIJ GIOが登場した時点からスタートしており、年間100社という高いペースで増加。現在は約300社がリストに名を連ねている。IIJ GIOパートナープログラムのフェーズは三つ。「企画」フェーズではIIJ製品とのポートフォリオが合致することを確認し、SaaS化をアドバイス。IIJが誇る実績ベースの豊富なノウハウが提供される。続く「開発」フェーズではIIJが検証環境を提供するほか、トレーニングおよび技術サポートを提供する。三つめの「販売」フェーズでは共同プロモーションやセミナーなどによるビジネス機会の創出、パートナー間連携の強化による販路の拡大を実現する。エンドユーザーはWANやモバイルなどネットワーク越しにIIJ GIOへ接続するだけで基盤を利用することができ、社内に資産をもつ必要はない。「パートナーの皆様には、GIOの上でSaaSを展開いただき、より多くのエンドユーザにサービスを提供いただきたい」と神田氏は強調する。
IIJ GIOパートナープログラム特典
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