Special Issue
<日立製作所「Hitachi IT Operations Director」導入事例>直感的な操作性で管理効率が大幅向上 面倒な台帳管理から解放、いつでも最新情報が取得できる
2013/03/18 19:55
週刊BCN 2013年03月18日vol.1473掲載
導入企業:ニシヤマ
[ユーザーの悩み]ツールの使い勝手の悪さにうんざり
管理本部 情報システムグループ マネージャー
阿部徹氏
その当時、ニシヤマではISMS認証の基準に従って、IT資産を管理するためのツールを導入した。多機能でスモールスタートができるというツールではあったが、決して満足できるものではなかったという。管理本部情報システムグループ主任の番場智宏氏は、当時の状況について次のように話す。「評判のよいツールとのことで期待したが、機能別にパッケージが分かれていたので、当社の目的を実現するには結局はすべてを購入する必要があった。しかも、管理する端末によっては相性の問題が生じて、インストールが正常に行えないなどの問題もあった。ISMS認証はかろうじて取得したが、ツールの操作性には難があって、必要最低限の管理しか実現できずにいた」。
阿部氏と番場氏は、ISMS認証を維持するために多大な負荷を強いられることになった。「管理のための工数が激増した。せっかくのツールだったが、機能の不完全さと、使いたい機能がなかなか見つからないことによる手間、マニュアルを参照する時間等が負担となった」と番場氏。手間をかけずに効率よくIT資産を管理するために、阿部氏と番場氏がツールに求めたポイントとして、(1)必要な情報が、必要なタイミングで入手できる即時性と正確性、(2)実施したい作業を簡単に完了できて日常業務の中でシンプルに管理できる操作性、(3)手間をかけずに利用を開始できる導入容易性──の三つを挙げた。
[導入を決めた理由]直観的な操作に魅了された
管理本部 情報システムグループ 主任
番場智宏氏
また、番場氏は利用した際の印象をこのように強調する。「『できそう』と直感した機能がすぐに見つかる。『できそうかわからない』と思った機能も、画面を眺めて、操作してみると可能なことに気づく。まるでスマートフォンを使っているかのような直感的な操作で、すぐに気に入った」。インストール作業も苦労なく、社内ネットワーク上にあるPCは、すべて管理下に入る。情報収集の精度は高く、面倒な台帳更新の作業も不要。「これならば必要な情報がオンデマンドに手に入る」(阿部氏)との判断で導入を決定した。
[ユーザーが得た効果]「使うシステム」で管理業務を日常化 攻めの運用管理へ
ニシヤマはPCの入れ替えプロジェクトを全社的に進めるタイミングで「Hitachi IT Operations Director」を導入した。番場氏は「PCの入替え時にはOSやソフトウェアがPCに全て入った状態で社員に配布するのですが、『Hitachi IT Operations Director』の導入は非常に楽で、PCに、『Hitachi IT Operations Director』を導入した状態でスムーズに配布することができた」と、導入の手軽さを説明する。約400台のPCに管理ツールを導入し、セキュリティ強化を実現。とくにソフトウェアライセンス管理は劇的に効率が向上した。画像編集ソフトやデータベースソフトなどは、そのソフトを必要とする従業員のPCに限ってインストールを許可している。一般的にライセンス管理は煩雑になるが、「Hitachi IT Operations Director」ならばライセンス情報を簡単に収集・確認できるので、面倒な台帳管理が不要になった。「以前使っていた管理ツールは、扱いづらく、時間を取られてしまうことが多かったので『めったに使わない』という感覚だった。ところが、『Hitachi IT Operations Director』によって、『日常的に使えるシステム』になった。ブラウザで手軽に状況を把握できてチェックする機会も増えた。小さな異常もすぐに発見できるし、リスク対策を強化することができた」と、番場氏は語る。
事業部単位で適切なポリシーを設定できるなど柔軟性も魅力だ。阿部氏は、「PCやソフトウェアを利用する社員を不必要に縛り過ぎることなく、利便性とリスク回避を両立することができる。すべてのPCのデータを確実に収集できるので、ストレスを感じる作業的な感覚ではなく、攻めの姿勢で快適に業務を行うことができる」と補足する。PCの状況をこまめにチェックするようになったことで小さな気づきも得られるようになり、今後はPDCAサイクル的な効果も期待できる。「業務に手間を感じないので、管理する側もガチガチにならず、従業員によるPCの使い勝手を考えながら管理できる」(番場氏)。
今回の導入によって、国内拠点のIT資産の統合管理が実現した。今後は、海外拠点に持ち出されるPCのオフライン管理、スマートフォンやタブレット端末など、モバイルデバイス管理の統合などの機能に期待して、さらに統合管理を高めていく。
Partner & User Profile
http://www.hitachi-solutions.co.jp/
オンプレミスの環境構築からクラウド連携まで、ユーザーのニーズに応える幅広いテクノロジーと経験を有する日立ソリューションズは、「コンサルティング」「システム開発」「運用・保守」「製品・サービス提供」の四つのソリューションをワンストップで提供する。
エンタープライズ規模のシステムの全体最適を実現しながら、グローバル展開を推進。『ハイブリッド インテグレーション』をコンセプトに、製品からサービスまでをカバーする総合力で、ユーザー企業の課題を解決する。
http://www.nishiyama.co.jp/
1916年(大正5年)創業。工業用ゴム、プラスチック製品の商社として発展してきた。現在は産業用機械器具類の販売、機械器具の設置業務などのほか、エネルギー、鉄道車両、電子制御などの分野も手がける。特許技術の開発にも積極的で、アメリカ、ヨーロッパなどにも拠点をもち、取引先は大手メーカーから中小メーカーまで幅広い。製品の開発・流通で国際的な役割を果たしている。2006年にISO27001(情報セキュリティマネジメントシステム=ISMS)認証を取得するなど、社内ITの整備にも力を入れている。
*2 管理用PC1台に対して、必ずご購入が必要なライセンス製品です。管理対象100台までを管理できる100ライセンスをご提供します。100台を超える場合は、追加ライセンスパックをご購入ください。
*3 管理対象を10台追加するためのライセンスです。
*4 Hitachi IT Operations Director 基本ライセンスパックごとに必要です。購入ライセンス数の合計が500までの場合、1本ご購入ください(500ライセンスまでは定額サポートとなります)。
*5 購入ライセンス数の合計が500を超える場合、 Hitachi IT Operations Director 500ライセンスサポートに加えて、10ライセンス追加するごとに必要です。
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