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<BCN AWARD 2013>We are No.1──バッファロー 「使い方」を提案する製品に進化 スマートフォン/タブレット関連製品がけん引
2013/01/24 19:55
週刊BCN 2013年01月21日vol.1465掲載
ユーザーニーズを具現化 AOSS2のスマホ対応がヒット
斉木社長は、「当社が強い無線LAN関連製品は、スマートフォンの普及で成長するなど、スマホ関連が全体をけん引した」と振り返る。おもしろい製品を多く出すことができた」ことで、多くのユーザーの支持を得られたという。
斉木社長が指摘する通り、スマートフォンとタブレット端末の周辺機器が好調に推移した。例えば、スマートフォンやタブレットにWi-FiでつなぐポータブルHDD「MiniStation Air HDW-PU3」は、外付けHDD製品全体の伸びをけん引した。コンセプトは「家ではいつものHDD。外ではスマートフォンにつなぐHDD」だ。このHDDは、データを持ち出す際に便利なのが特長。データを保存する際はUSB接続で高速転送し、持ち出したあとはWi-Fiにつなぎスマホで手軽に閲覧できる。
一方、同社の“看板”領域である無線製品の分野では、自社開発の無線LAN設定技術「AOSS(AirStation One-Touch Secure System)」をスマートフォンに対応させた「AOSS2」を搭載した製品を投入。初心者でも迷うことなく設定ができることで人気を博した。さらに、次世代規格の11ac技術を世界で初めて採用した無線LAN「WZR-D1100Hシリーズ」をいち早く投入し、世界的なヒットとなった。
法人向けパートナー制度新設 NASや無線、スマホ利用に対応へ
さらに、タブレットやスマートフォンの普及が進んだことにより、無線LANへの関心が増した年で、法人向け無線LAN「AirStation Pro」では、オフィス、教育現場、官公庁、病院、さらには販売現場にまで導入が進み、業界を問わず採用されているという。今後もタブレットやスマートフォンの利用者増加やクラウド連携に対応できる製品開発およびサポートを強化していく方針だ。
斉木社長は「これだけ多くの部門でNo.1をいただくことができたのは、家電量販店やディストリビュータが、ユーザーと当社製品を結んでいただいたおかげ。13年はさらにおもしろい製品を出すので期待してほしい」と、これまで以上に「使い方提案」のできる製品を出していくことを誓った。
スマートフォン/タブレット端末の市場が急速に立ち上がったことによって、無線LAN市場は堅調に推移している。モバイルデバイスだけにとどまらず、薄型テレビ、レコーダー、ハードディスクなど、家庭内のさまざまなデジタルデバイスをつなぐ無線LANは、今後さらに役割が増し、市場は拡大するだろう。(BCNアナリスト・森英二)
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