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三菱電機 お手軽電子看板「カンタンサイネージ」、売れ行き好調 19型から50型まで業界最多のラインアップ
2012/12/27 19:55
週刊BCN 2012年12月24日vol.1462掲載
既存のポスターをそのまま活用
営業部 AV営業副統轄部長
兼 販売促進課長(連れ売り隊長)
佐藤勝範 氏
新たに投入した40V型と50V型はフルHD表示に対応しており、縦置きと横置きの両方に対応している。これによって、設置場所や再生コンテンツに合わせて縦・横自在の設置が可能となった。
すでに、50V型を活用した導入事例も出ている。国内有数のスポーツ用品メーカーであるアシックスでは、ウォーキングシューズ専門の直営店「アシックスウォーキング」を全国展開しているが、このほど、アシックスウォーキング広島本通店で50V型の「DSM-50L3」を導入した。
アシックスウォーキングでは、これまで紙のポスターで商品紹介などを行っていたが、取り扱う商品点数が非常に多く、アピールしたい商品だけでも店内がポスターだらけになってしまうという悩みを抱えていた。この課題を、50V型の「DSM-50L3」を導入することによって、多くの商品を一括して紹介することで解決した。
一般にポスターは縦型が多いが、新製品の50V型は縦型表示もできる。「ポスターを制作している本部のグラフィックデザイナーにとっても利便性が高まった。これまでのポスターをリサイズするだけで、そのまま使えるからだ。しかも作成のために余計な手間と時間がかからないので、広告宣伝コストの削減にもつながる」と佐藤氏は効果を語る。
また、壁に張るポスターと異なり、設置場所の制限を受けることがほとんどなく、容易に移動できることも利点だ。エントランス近くに移動させて通りを行き交う人々に商品やセール情報などをアピールでき、通りがかりのお客様を呼び込む手助けとなっており、紙のポスターとはひと味違う広告が展開できる。
広島本通店に続いて、全国に約100店舗あるアシックスウォーキングの他の店にも順次導入される予定だ。
業界最多の6サイズをラインアップ
今回の新製品の追加で、三菱電機では19V型から50V型まで業界最多となる6機種をラインアップし、設置場所にあわせた画面サイズを選択可能とした。また、会員制の「カンタンサイネージクラブ」ではコンテンツの作成を代行するサービス(有料)を提供。店舗のニーズに合わせた効果的な設置ができるよう、取り付け用の専用オプションも豊富に用意する。サイズ別の用途だが、19Vや22V型はスペースが限られた売り場に、また26Vや32V型では壁掛け設置による結婚式場やホテル、斎場などでの案内表示などに、大型の40Vや50V型では専門ショップの店頭販促、ロビースペースでの商品案内などに活用されるケースが目立つという。
「デジタルサイネージ市場は今後も高成長が見込まれており、とくに、中小規模の店舗などでの潜在的なニーズはかなり大きなものがある。そうした市場を開拓し、適切な提案を行っていくには、ハードウェアの提案だけでは限界がある。そこで、広告代理店や広告制作会社、システムインテグレータ(SIer)と連携して提案に付加価値を加えるとともに、その販売網を生かしたい。また、流通チェーンなどを対象に、『カンタンサイネージ』をドアノックツールとして、より大きなビジネスにもつなげていきたい」と佐藤氏は意気込みを語る。
今年度は前期だけで4000台の販売実績を上げており、年間合計では2万台の販売を目指している。
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