Special Issue
<Windows Server 2012 特集>インテック クラウドの拡大につなげる ソフト・サービスの両面で対応
2012/11/19 19:55
週刊BCN 2012年11月26日vol.1458掲載
ビジネスの起爆剤に位置づける
参事マーケティング担当
「結人」「束人」は、インテックが開発したヒット商品で、異なるデータベースで管理されているユーザーIDを同期し、統合的に管理する一連のシステムだ。企業グループの規模が大きくなったり、M&A(合併・買収)などで再編を実行すると、どうしても複数のユーザーIDデータベースが併存してしまう。これらを「結人」で同期させ、さらに「束人」を使って異動や組織変更に伴うID管理を統合的に行うという仕組みである。2007年にパッケージ商品として販売をスタート。すでに大手企業を中心に100余りに納入した実績を誇っており、このオリジナルの主力商材をいち早く最新OSである「Windows Server 2012」に対応させることで販売に弾みをつける。
もう一つ、「快速サーチャーLogRevi」は、「Windows Server 2012によるクラウドの拡大を視野に入れたもの」と、山崎太郎・ネットワーク&アウトソーシング事業本部クラウドインテグレーション部事業推進課副参事は説明する。「快速サーチャーLogRevi」は様々なシステム、様々な製品のログを統合し、高速で検索し、可視化するシステム。「クラウドの管理では、数多くの仮想マシンのログを収集し、分析する必要があり、「快速サーチャーLogRevi」の活躍の場がさらに広がる」(同)とみる。
またLAR(ラージアカウントリセラー)でもあるインテックとしては「Windows Server 2012の完成度の高さを知って頂き、導入・入替需要を喚起することが使命」(同)と位置づけている。
広域仮想クラウドでも活用へ
首都圏と北陸、関西地区の各2か所ずつ、計6か所のDCを基幹ネットワーク回線で直結し、あたかも一つのクラウド基盤のように使える広域仮想クラウドサービス「EINS WAVE(アインスウェーブ)」を今年6月に立ち上げたインテックだが、Windows Server 2012の登場によって「ユーザーのすそ野がさらに広がる」と期待している。
クラウドサービスである以上、原則としてユーザーのサーバーは仮想マシン化が求められる。東京や富山、大阪といった遠隔地の間を瞬時に移動できるのも仮想マシンだからこそ可能となる。実際、「EINS WAVE」を活用している北陸地区のDCの半分以上は、北陸地区以外のユーザーが占める。事業継続管理(BCP)や災害復旧(DR)などの用途で北陸地区のDCを選んでいるもので、「EINS WAVEの特性がユーザーに支持されている証」と、ビジネスに手応えを感じている。
(写真/津島隆雄)
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