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<Windows Server 2012 特集>デル 進化したHyper-Vをフル活用 「Windows Server 2012」に最適なDell PowerEdge(TM) サーバ
2012/11/16 19:55
週刊BCN 2012年11月26日vol.1458掲載
高機能サーバをフル活用できるOS
サーバブランドマネージャ
今年3月には、インテルの「インテル(R) Xeon(R) プロセッサー E5 ファミリー」を搭載する第12世代のPowerEdgeサーバを発売。パフォーマンスを向上させ、高集積化とI/Oの高速化、管理機能も強化した最新機種だ。とくに高集積化では、第11世代のPowerEdgeサーバに比べて1.3~2.0倍の最大24本のDIMMスロットを搭載可能にした。内蔵HDD数も11世代の1.7~4倍に増やし、2Uサイズの「R720xd」では、2.5インチのHDDを26本搭載できるなど、「業界で最大級の集積度を実現した」(木村氏)。これによって、「Windows Server 2012で強化されたHyper-Vの拡張性をフルに活用できる」とアピールする。
また、デルはマイクロソフトとの技術協業で、Windows Server 2012のベータ版から積極的に製品の評価・検証を行ってきた。共同開発したストレージ機能「ODX(Offloaded Data Transfer)」は、データコピーのスピードがWindows Server 2008と比較して5倍に向上、ストレージマイグレーションの時間を大幅に短縮する。
ソリューション・サービス・デリバリー統括本部の大川庄一郎・コンサルティング第2部プラクティス・マネージャーは、Windows Server 2012を活用したソリューションのキーワードとして「仮想化」「The Cloud OS」「VDI(仮想デスクトップインフラストラクチャ)」「UC(ユニファイドコミュニケーション)」を挙げる。
仮想化では、「Hyper-Vレプリカ」を活用した災害対策(DR)ソリューションがある。高価なストレージを必要とせずにデータのバックアップやサービスの継続が可能となり、SMBでも導入しやすい。また、デルの10GbEネットワーク・アーキテクチャとHyper-Vを組み合わせることで、迅速なライブ マイグレーションやライブ ストレージ マイグレーションも実現する。
「Dell vStart」で容易に仮想化
プラクティス・マネージャー
また、サーバ管理機能の「OpenManage」とマイクロソフトの「System Center 2012」のシームレスな統合も実現している。これによって、仮想と物理環境でサーバの導入と監視、保守を自動化し、運用負荷を軽減する。VDIの強化では、米本社が今年8月にWindows Server 2012向けのデスクトップ仮想化ソリューション(DVS)を発表した。マイクロソフトの仮想化製品ユーザーに、「App-V」を使用したアプリケーション仮想化のサポートや、単一のコンソールで構成・導入、管理する「Remote Desktop Service(RDS)」と仮想マシンなどを用意して、統合的な仮想化ソリューションを提供する。
一方、UCは、デルが強い分野の一つ。東日本大震災をきっかけに、注目が集まり、昨年度は前年度比で3.3倍の売り上げを達成した。最近では、ヘルスケアなどの分野からの引き合いが多いという。
大川氏は、「昨年からHyper-Vを活用した仮想化の案件が増えてきている。Windows Server 2012は、仮想化の敷居を確実に下げると期待している。そこでSMBに対する新しい提案シナリオを考えていきたい」と抱負を語る。
(写真/津島隆雄)
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