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<Windows Server 2012 特集>オービックビジネスコンサルタント 画期的な新技術に対応する力を発揮 新OSの特徴を生かした新製品を投入
2012/11/16 19:55
週刊BCN 2012年11月26日vol.1458掲載
Hyper-Vの機能強化を高く評価
開発本部ICTセンター
部長
OBCでは、仮想化については早くから対応を進め、最近はグループ企業の会計システムを統一するためにOBCの製品を導入したユーザーの事例が目立つようになった。また、中堅規模以下の企業にも仮想化システムでのOBC製品の導入が進んでいるという。日野部長は、「(仮想化は)今では特別なものではなくなって、導入があたりまえの技術になってきた。Windows Server 2012が登場したことによって、仮想化はもっと進むだろう」とみており、中堅・中小企業(SMB)への仮想化技術の浸透を疑っていない。
OBCは、マイクロソフトの技術・製品を活用したソリューションを以前からコアコンピタンスに掲げている。これまでは仮想環境で製品の導入を望むユーザーに対して、Hyper-Vか、ヴイエムウェアの製品かを提案していたが、「Windows Server 2012でHyper-Vの機能が拡張されたことで、Hyper-Vを強く推奨できるようになった」(日野部長)という。「今後は、マイクロソフト製品で一貫したソリューションを提供することができる。運用を考えると、同じメーカーで統一したほうが障害からの復旧が早く、ユーザーに対して安心感も与えられる。これは単なるスペックでは測ることができない大きなメリットだ」と、日野部長は強調する。
同社では、10月に開始したクラウド環境で奉行シリーズの運用をサポートする「OBCクラウド運用サービス」でも、近くWindows Server 2012に対応する予定だ。
「Windows 8」対応の「奉行V ERP8」「奉行i8シリーズ」
営業本部マーケティング推進室
室長
営業本部の西英伸・マーケティング推進室室長は、「どの業務ソフトベンダーよりも、いち早くWindows 8に対応したということが、当社がマイクロソフトのテクノロジーにコミットしている現れ。もちろん、推奨のサーバー環境はWindows Server 2012だ。『奉行i8シリーズ』は、単に新OSに対応しただけでなく、タッチ操作など、Windows 8が提供する新しい操作性を取り入れて、基幹業務の情報の参照・活用をしやすくした。とくに、タブレット端末やUltrabookなど、新しいデバイスにおける検証にあたっては、マイクロソフトの技術協力を得て万全の開発体制を敷いた」と、力を込めて話す。
奉行V ERP8、奉行i8シリーズの投入に際して、OBCでは「情報型ワークスタイルの促進」をアピールする。「いつでも・どこでも」安全で容易に情報を可視化することで、従来の利用者だけでなく、経営層や営業などで新たな情報の利活用が促進されると予想しているためだ。例えば、紙文書を使わずタブレット端末の画面を見ながら、最新の財務や販売状況の確認、月次報告を行う会議が可能になる。また、倉庫現場での棚卸、受注前の在庫参照などの参照も容易になる。
こうしたビジネスシーンを想定し、タブレット端末などに適応される参照専用ライセンスを新たに用意した。「これまでタブレット端末などのデバイスの活用は、情報の参照とデータ入力が中心だったが、これを業務ソフトベンダーとして一歩先の提案をして、情報の分析にまで広げていきたい」と、西室長は語る。
OBCでは現在、「奉行体感フェア」を全国で開催しており、12月からは「奉行i8シリーズ」を中心としたセミナーや展示を開始。来年3月までに100以上のイベントを開催予定で、新OSと連携することで実現するOBCの最新ソリューションを告知する予定だ。
(写真/勝山弘一)
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