Special Issue
<Windows Server 2012 特集>日立製作所 総合ITベンダーの強みを前面に 「Windows Server 2012」に最適なサービス
2012/11/14 19:55
週刊BCN 2012年11月26日vol.1458掲載
「Windows Server 2012」の早期検証と日立の新ソリューション
ITプラットフォーム事業本部
主任技師
「Windows Server 2012」についても、この検証センターを中心に、日本マイクロソフトと共同で検証。ITプラットフォーム事業本部統合プラットフォーム販売推進本部オープンプラットフォーム技術支援部の多田公昭主任技師は、「当社の高信頼プラットフォーム製品と『Windows Server 2012』の組み合わせは、プライベートクラウドを導入するお客様に最適なソリューションが提供できる」と説明する。
具体的に早期検証を行った「Windows Server 2012」の新機能の一つ「Hyper-Vレプリカ」とは、Hyper-V上の仮想マシンを別のHyper-Vホスト上にネットワーク経由でレプリケーションすることのできる注目の新機能だ。同部の柿間滋技師は、「地理的に離れた拠点に仮想マシンを高速にレプリケーションすることができ、災害や障害対策として非常に有効。フェールオーバーオプション等の基本機能も充実しており、低コストで導入可能であることもお客様にとってメリットが大きい」と評価している。日立は検証用ハードウェアに、ブレードサーバー「BladeSymphony」とストレージ製品を利用し「新機能を実際にシステム運用する際の課題の分析と、メリットを最大限に活用するための知見の集積に努めている」とのことだ。
また、ソリューションについては、日立のストレージ製品と「Windows Server 2012」によりバックアップ作業時の性能影響を極小化する「バックアップソリューション」、日立製x86サーバーと「Windows Server 2012」で予め仮想化環境を構築して届ける「かんたん仮想化ソリューション」によってユーザー企業による仮想環境の早期導入を実現する。どちらのソリューションも、年内をめどに提供を開始する予定だ。
日立プラットフォームの強みとワンストップ対応のサポート
ITプラットフォーム事業本部 技師
「Virtage」は、重要な業務に優先的にリソースを割り当てることも容易で、高い信頼性が求められるミッション・クリティカル領域やクラウド基盤での実績も多い。高信頼性でかつ柔軟性の求められる現在において「Virtage」と 「Windows Server 2012 Hyper-V」の適材適所な使い分けにより、新たなソリューションを創造することができる。
また、サーバーやストレージ機器などハードウェアに加えて、統合システム運用管理ソフト「JP1」などミドルウェアでもWindows Serverをサポートしているが、ユーザー企業からの問い合わせ窓口を一つにして、ハードウェアとソフトウェアのサポートチームがさまざまな角度で連携し、多面的に問題を解決する「日立サポート360」を提供している点も、ユーザー企業にとってメリットが大きい。「お客様のなかには、想定外のトラブルが発生するケースもある」と、多田主任技師は打ち明ける。総合ベンダーだからこそ、ハードウェアとソフトウェアをワンストップで対応できるサポート体制を可能としているのだ。
このようにクラウド基盤をトータルにサポートする日立では、「One Platform for All Data」のビジョンの下、ビッグデータの利活用による社会イノベーションの実現をめざし、プラットフォームの基本性能向上に日々取り組んでいる。
(写真/津島隆雄)
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外部リンク
「Windows Server 2012」=http://www.hitachi.co.jp/products/it/windows_os/