Special Issue
<IT資産管理特集>端末環境の変化で新たなチャンス スマートデバイスやOS更新に対応
2012/10/11 19:56
週刊BCN 2012年10月08日vol.1451掲載
日立システムズ
ビジネスサービスとITサービスを融合
第一弾の「IT資産管理BPOサービス」が好評
日立システムズは、「ビジネスサービス」と「ITサービス」を融合した新サービスの拡大を図っていく。ビジネスプロセス・アウトソーシング(BPO)と業務・業種アプリケーションを連携させるもので、同社がもつ全国約300のサポート・サービス拠点とシステム構築(SI)技術との相乗効果を狙ったものだ。第一弾として投入したのは「Make IT Simple(メイク アイティ シンプル) IT資産管理BPOサービス」で、今後も同社が開発する業務・業種アプリケーションにビジネスサービスを連動した商材づくりに力を入れる。 ●ITライフサイクル全体をカバー
マーケティング本部
市場開発営業戦略部
部長代理
「License Guard」は、ソフトウェアライセンスを管理するソフト。IT資産管理ツールの弱点とされるソフトウェアライセンスの契約管理に強みをもっているのが特徴で、日立製作所の統合システム運用管理ソフト「JP1」のITコンプライアンス/情報セキュリティ管理モジュールをはじめとする既存のIT資産管理ツールと連携して活用できる。マーケティング本部市場開発営業戦略部の高木久友部長代理は「ユーザー企業からは、既存のIT資産管理ツールの機能強化モジュールとしてLicense Guardの引き合いが増えている」と状況を説明する。
導入済みのIT資産管理ツールでユーザー社内にあるデバイスやソフトウェアの情報を収集し、「License Guard」で契約内容との突き合わせを行い、契約と実際の差分を明確化する。これにより、的確で効率的な資産管理が可能になるという仕組みだ。「License Guard」は、すでに84万クライアント分を販売しているヒット商品で、同社の主力商材の一つに成長している。これに、フィールドサービスを中心とするビジネスサポートを組み合わせることで、IT資産管理とITライフサイクル全体をカバーするサービスに仕上げたのが「Make IT Simple IT資産管理BPOサービス」だ。
●ビジネスパートナーとの協業を推進
マルチベンダー
サポートサービス開発部
Make IT Simple担当部長
日立システムズは、他社のIT資産管理ツールを販売しているSIerやISV(ソフト開発ベンダー)にも「License Guard」を含む「IT資産管理BPOサービス」の販売面での協業を進めている。製品として機能補完が可能なだけでなく、小売・流通サービス業などのように多くの拠点を展開するユーザー企業に向けて、ビジネスパートナーのSI力と、日立システムズの全国約300の拠点網を組み合わせた連携ビジネスを展開できるからだ。折しも2014年4月にはWindows XPの延長サポートが終了するため、パソコン資産の入れ替えが活発化する見込み。このタイミングでパートナーとの連携を強化することで、「Make IT Simple IT資産管理BPOサービス」事業を一段と伸ばしていこうとしている。
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