Special Issue
アスプローバ 「Asprova APS」を活用してコスト削減 競争が激化する中国市場で勝つために
2012/09/27 19:55
週刊BCN 2012年09月24日vol.1449掲載
平井寛
副総経理
中国展開の指揮を執っているアスプローバ上海の平井寛副総経理は、「『Asprova APS』は、中国ローカルの製造業者への導入がとくに進んでいる。中国企業はトップダウンでIT製品の導入を決めるケースが多く、日系企業と比べて意志決定のプロセスが圧倒的に短い。中国各地で人件費が爆発的に上昇しているなか、「日系企業も中国の状況を客観的に把握し、意志決定を迅速化しなければ、中国企業との価格競争に勝てない」と警鐘を鳴らす。
工場を見える化
葛明星
副総経理
中国企業の第一号ユーザーとして、上海市に本社を置く「思源電気」が、2009年に「Asprova APS」を導入し、年間55万元のコストカットを実現した。思源電気は、電力設備基礎技術の研究開発を手がける企業である。「Asprova APS」の導入前は、経験と勘で判断するため納期が不正確であったり、生産計画の予測ができず、残業が発生するといった課題を抱えていた。アスプローバ上海の平井副総経理は、「思源電気様は、当社の製品を使うことによって、計画担当者の数を従来の8人から3人に削減、さらに在庫コストを月間約400万元(10%)削減することができた」と、導入によって確実な成果を上げたこと語る。
上海を中心に中国現地で「Asprova APS」の販売を行う上海拓昌情報システムズは、十数社に及ぶ同製品の豊富な導入実績をもっていることもあって、「Asprova APS」の導入・運用ノウハウを熟知していることが強みだ。また、中国系のベンダーであるからこそ、中国の製造業の現場事情を深く理解しており、日本の先進的な生産スケジューラである「Asprova APS」を、中国でのニーズに最適なかたちで提供することができる。
「Asprova APS」の画面イメージ
導入後サポートも充実
上海拓昌情報システムズの葛明星副総経理は、「日本の販社に比べて20%ほど安い価格で『Asprova APS』を導入することができるので、システム導入企業にとって当社を使うメリットが大きい」と、自社の強みをアピールする。さらに、導入にとどまらず、導入後のアフターメンテナンスが充実しており、中国でも「Asprova APS」を日本国内と同じ品質で利用できる。アスプローバ上海の平井副総経理は、「今後も、日系企業の中国進出が進み、『Asprova APS』に対するニーズが旺盛」とみている。上海拓昌情報システムズとともに、同製品の中国での導入実績をさらに上げていく方針だ。アスプローバ上海は、「Asprova APS」の導入効果について、同社ホームページで詳しい内容を紹介している。
- 1
関連記事
中国クラウドビジネス事情 日系ITベンダーは今、どんな状況にあるのか