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<マウスコンピューター特集>連載第1回 「高品質・サポート力」で法人市場を深耕 パートナーとさらに密な連携を
2012/03/15 19:55
週刊BCN 2012年03月12日vol.1423掲載
こだわった品質とサポート力
小松永門 社長 |
品質については、独自の厳格な品質チェックを定めて検査を重ね、初期不良の低減に努めた。「日本品質」にこだわり、生産は国内生産を徹底した。「サポート」「サービス」では、沖縄県に設置する自社運営のコールセンターを24時間365日稼働し、オペレータのほかに、技術に詳しい「スーパーバイザー」と称する専門スタッフも配置。コールセンターで問題が解決できない特別な問い合わせには、埼玉県にある「サービスセンター」と連携し、スピーディーにサポートできる体制を整えた。
パソコンはコモディティ化し、差異化が難しいといわれる。販売の現場では、スペックと価格だけで購入を決めるユーザーが少なくないという。その一方で、低価格な製品を購入しても、故障したりメーカーのサポート体制が弱かったりで、逆にコストと手間がかかってしまうと嘆くユーザーも少なくない。この点をマウスコンピューターは考慮したのだ。
また、「法人のユーザーは、同じ機種を安定供給できる体制が求められる。万一、ユーザーから注文いただいた機種を迅速に提供できない事態を引き起こせば、パートナーに迷惑がかかる。これも、コンシューマ市場との大きな相違点と捉えて、力を尽くした」と、さまざまな点に配慮したことを語っている。
実機に触れる機会を全国で
「この1年間で60回ほど、展示会や内覧会に出展した。『お声をかけていただければ、実機を持ってうかがいます』とパートナーに伝えたら、多くの方面から引き合いがあった。『MousePro』に触れた方から、『これなら安心して業務に使えそうだ』という感想をいただき、導入に至った案件も数多い」(小松社長)。展示会への出展などを通じて、販売パートナーやエンドユーザーが実機に触れる機会を設け、信頼感を得たのだ。小松社長は、「2012年はイベントへの出展回数をさらに増やし、販売パートナーとの協業もさらに強化したい」と意欲を燃やしている。
「マウスコンピューターは創立以来、『人とPCをつなぐ存在でありたい』という信念の下にビジネスを展開している。今後は『パートナーとユーザーとをつなぐ存在でありたい』とも考えている。2012年は、当社がパートナーにとってより身近な存在になれるように、活動の幅を広げていくことを計画している」と小松社長は話し、パートナーと共存・共栄を約束している。
2012年、法人ビジネスで年率30%超の成長を維持するという目標を掲げている。本格展開を始めてから2年目。成長を遂げた法人向け事業をさらに伸ばすため、こだわりの品質とサポート力に加え、パートナーとの密な連携を従来以上に促進する考えだ。
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