Special Issue
<セキュリティソリューション特集>国内三大ベンダーの最新事情 事例、複合ソリューション、最新版の強み
2012/02/23 19:56
週刊BCN 2012年02月20日vol.1420掲載
MOTEXは、先進的なユーザー事例として、「LanScope Cat」をセキュリティ対策だけでなく、業務改善に役立てたケースを解説。クオリティは、他社には真似できない複数製品の組み合わせによる情報漏えい対策ソリューションを紹介し、Skyは今年1月に発売した「SKYSEA Client View」の最新版の強みを詳説する。
Sky
大規模環境への対応を強化
ログ検索時間を短縮、常駐メモリ量も減少
Skyは2012年1月、クライアント運用管理ソフトのメジャーバージョンアップ版「SKYSEA Client View Ver.7」を発売した。情報セキュリティ対策とIT資産運用に必要な機能をすべて搭載するツールで、見やすい管理画面と迷わずに操作できるユーザーインターフェース(UI)などが高い評価を得て、ユーザー数を増やし続けている。新版では、UIを再設計して使いやすさをさらに追求しながら、さまざまな機能を強化した。その一つが大規模環境に対応するための技術・機能だ。 「SKYSEA Client View」は、中小企業にも大企業にも受け入れられている。ただ、最近の傾向として多くのパソコンを保有する大企業で導入されるケースが増えている。パソコンの保有台数が数千台の企業が導入するのは珍しくなく、1万~2万台のパソコンをもつ超大手企業の事例も増している。「SKYSEA Client View」は、もともと1台のマスターサーバーで5000台程度のパソコンを管理し、マスターサーバーを追加するだけで1万台以上の環境にも対応可能なマルチマスタ構成になっている。従来から高い拡張性をもっているのだ。ただ、増加する大規模システムで、さらにユーザーの利便性を高めるために機能を強化した。例えば、ログの検索時間を短縮化したことだ。
多くのパソコンを保有するユーザーは、ログの容量も膨大なので、検索時間が長くなる。そこで新版では、検索を高速化した。8700万件のログを対象とした同社の比較テストによると、「Ver.4.0」では検索に約33分を要していたのに対し、新版では約4分20秒で検索が完了する。従来から複数のログ種別の一括検索や、AND・OR検索、絞り込み検索などにも対応し、ログ検索の手間を削減してきたが、検索スピードを高めたことでさらに利便性が高まった。
また、各パソコンに常駐させるエージェントソフトの消費メモリも減少させている。大規模システムでは、さまざまなパソコンが混在するケースも少なくない。「Windows XP」などのOSを使用していてメモリ量が少ないケースもある。メモリの常駐量が多いとパソコンの動作速度に影響する。そこで、「Ver.3.2」では約60MBあったメモリ量を、新版ではその約3分の1の20MBまで減らした。「SKYSEA Client View」が搭載する多種多様な機能から考えれば、かなり少ないメモリ量だ。端末の混在環境を意識して、Mac OSとLinuxに対応したことや、「ソフトウェア資産管理(SAM)」機能を従来以上に強化しているのも、大規模システムでの利用を想定した配慮だ。
大規模システムでの利用が増えている動きをしっかりと捉え、それに合わせた機能の強化を図っているSky。ますます存在感が高まりそうだ。
※グラフの値はあくまで特定のテスト環境で得られた結果であり、必ずしもすべての 動作環境で同様の結果が得られることを保証するものではありません
Sky=http://www.skygroup.jp/
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