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ビットアイル プライベートクラウドを主力に 「サーバオンデマンドNEXT」に高い評価
2011/10/27 19:55
週刊BCN 2011年10月24日vol.1404掲載
プライベートを“借りる”
高倉敏行 マーケティング本部 事業推進部長 |
福澤克敏 マーケティング本部 サービス開発部長 |
具体的には、1ゲストOS単位で利用できる仮想サーバ「SOD-NEXT Virtual Server」や、1物理サーバ単位の仮想化インフラ「SOD-NEXT VMware Server」に加え、自社専用のプライベートクラウド環境をサービスとして利用でき、自由自在な運用が可能な「SOD-NEXT プライベートクラウドパッケージ」、物理サーバをオンデマンドで提供する「SOD-NEXT Real Server」など、拡張性や可用性が高く、ハイパフォーマンスなサービスが用意されている。
プライベートクラウドは、ユーザーがハードウェアなどの資産を自ら所有するのが一般的だが、「サーバオンデマンドNEXT」のプライベートクラウドでは、ハードウェアなどのIT資産をビットアイルが所有し、運用も同社が手がける。ユーザーはIT資産の所有や運用のリスクを軽減できると同時に、「拡張性や自由度といったメリットのみを享受することができる」(同社の高倉敏行・マーケティング本部事業推進部長)とアピールしている。
システム拡張は自由自在
「SOD-NEXT プライベートクラウドパッケージ」には、いくつかの特徴がある。「サーバオンデマンドNEXT」では、仮想化ソフト最大手のVMware社の仮想化基盤「VMware vSphere」を採用しており、メーカー純正管理ソフト「VMware vCenter」を使ってユーザーが仮想マシン(VM)を制御できるようにした。これにより、VM単位でのCPUやメモリ、ストレージなど、ITリソースを迅速かつ柔軟に管理できるようになっている。加えて、ユーザーの企業内ネットワークとVPN(仮想プライベートネットワーク)で接続し、プライベートネットワークを構築することも可能だ。VPNはインターネットブラウザの暗号通信SSL機能を用いた一般的なSSL-VPNを使う方法から、ユーザーが利用しているVPNに「サーバオンデマンドNEXT」を直接接続して、「より高規格の仮想プライベート網を構築する方法も選べる」(同社の福澤克敏・マーケティング本部サービス開発部長)。もちろん、ビットアイルのDC内にハウジングするなどしている他のシステムや同社大阪DCとの相互連携も可能だ。
実際、セキュリティの観点から、多くのユーザーはインターネットとは区別したプライベート空間に業務システムの中核となる基幹システムを置くケースが多い。「サーバオンデマンドNEXT」は、こうしたユーザーニーズにきめ細かく対応したサービスメニューが評価され、顧客からの引き合いが急増。サービスをスタートして満1年となる今年末までには、設備規模ベースでスタート時の10倍に増える見込みで、事業の急拡大を果たしている。
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