Special Issue
日立中国ソリューションズ Hi-PerBTウェブ申請がスマートフォンに対応 業務のスピードをさらに加速
2011/09/22 19:55
週刊BCN 2011年09月19日vol.1399掲載
Hi-PerBTウェブ申請は、稟議や届出およびその承認、業務帳票の回覧などをウェブ上で運用できるシステムだ。帳票の作成もウェブブラウザ上で行うことができ、変更届などの総務系帳票や経費関連の帳票など50種類以上のテンプレートが用意されている。入力ボックスや罫線も自由に追加できるほか、Excelで作成された帳票を読み込むこともできる。
「一般的に電子データの取り込みに対応したワークフローシステムは少ないため、重宝する機能といえます。また『申請ガイダンス機能』によって初心者でも研修を受けることなく直感的に起票できる点も大きな特徴です」(中島洋技師)。
作成した帳票は回覧経路を自由に設定でき、上司の自動設定や条件分岐、合議、引き戻し、差し戻し、振替などの設定も可能。もちろん、これらの作業もウェブブラウザ上で行うことができる。さらに、既存の社内システムとのデータ連携も設定のみで行うことができ、文章管理やグループウェア等の連携オプションも用意されている。
中島技師は、「Hi-PerBTウェブ申請の導入によって、これまで紙でやり取りされていた帳票などを電子化し、ペーパーレス化を推進できるとともに、帳票の行き来によるタイムロスや紛失も防ぎ、業務のスピードアップを図ることができます」と語る。
今回のスマートフォン対応により、iPhone 4、iPad 2、Android 2.2以降(2.3、3.0、3.1)といった端末でもHi-PerBTウェブ申請を利用することが可能になる。
端末に標準搭載されるウェブブラウザから、特定のURLにアクセスすることで利用できるため、普段パソコンで利用するサイトを違和感なく操作することができる。新たにアプリを追加する必要がないこと、ウェブブラウザでの利用により端末側にデータが残らないことは、セキュリティ上大きなメリットといえる。また、ログイン画面でアカウントIDとパスワードの入力が必須となる点や、通信がSSLとhttpsで暗号化される点も高い安全性を約束している。
「起動が速く幅広いエリアで利用できるスマートフォンへに対応することで、例えば出先でもちょっとした時間に承認作業を行ったり、出張の帰途に帳票作業を行うことも可能です」と、中島技師はスマートフォン対応のメリットを強調する。
承認権をもつ上長が外出する機会が多い企業や、稟議や提案、承認の多い企業、支店の多い企業において、スピードを落とすことなく業務を進めていくことが、同ワークフローなら実現できる。
また、帳票などの業務で、記入や入力を1回で済ませたい、転記ミスをなくしたい、ルールを確立することでコンプライアンスや内部統制を強化したい企業にとっても、有効なソリューションとなるだろう。
日立中国ソリューションズでは、50名から数万名規模の企業をターゲットとしているが、プログラムを組まなくても手軽に利用できるため、幅広いニーズにも対応できるという。さらに、サービス上にアプリを乗せることが可能なため、SIerの戦略ツールとしての活用にも期待している。
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