従来のバックアップという
カテゴリーが変化

　――最後に今年下半期、最重要と考えるビジネスのキーワードを教えてください。

　西倉（日本IBM）　FastBackです。これに強くフォーカスして投資します。親しみをもっていただくため、専用女性キャラクターも使ってアピールしています。

　岡出（ストレージクラフト）　リカバリースピードです。いくらバックアップ処理が早くても、万一の際に容易にリカバリーできなければ、ビジネス継続性を確保することはできません。そこで、あらかじめユーザーに操作方法をアドバイスするなど、広く告知していきます。

　山崎（サイオステクノロジー）　オンプレミスとクラウド間のHAクラスタリングです。バックアップ・システムは常時縮退稼働させておき、必要な時にスケールアウトさせ、本番機の業務を確実に引き継ぐことができるものです。

　吉田（アクロニス）　DRソリューションです。物理的な機器はもちろんですが、仮想環境も含めてトータルに災害対策をケアできるソリューションを目指します。

　――岩上さん、まとめをお願いします。

　岩上（ノークリサーチ）　今は、バックアップ分野の立ち位置を見直す時期にきていると考えています。すでにクライアントPCでは、運用管理とセキュリティが同じ括りで考えられていますし、クライアントPCの資産全体を保護するという意味では、バックアップも融合しつつあります。そうした認識のもと、今後、バックアップ・ソリューションをどう提供していくのか、真剣に考えなければいけないと思います。

　――長時間、ありがとうございました。皆様のご活躍を期待しております。