──では最後に、調査会社のノークリサーチ様に、ストレージ市場全般の状況についてお伺いします。

ノークリサーチ シニアアナリスト 岩上 由高氏

　岩上（ノークリサーチ）　2009年は経済状況が悪化しましたが、2010年後半からは投資が復活しました。サーバーやデスクトップの仮想化によるITリソースのプール化を見越してストレージを導入するケースが増え、重複除外やシン・プロビジョニングなどが注目されています。

　SMBについては、システムを安定稼働させるための仮想化や、クライアントPCの操作ログの保存場所としてのストレージのニーズが高まっています。PCサーバーをファイルサーバー代わりに使っている企業に対してクライアント・アクセス・ライセンス不要のWindows Storage Serverを勧めたり、iSCSIもスケールアウトが容易である点を訴求すれば市場が開拓できます。またSMBでは様々な用途でアプライアンスの活用も盛んであり、クラウド時代でもハードウェアは必要です。例えば、クラウドとつながったNASアプライアンスであれば今までと同じ使い勝手を実現しながら、クラウドのメリットを活用することが可能です。これらのポイントを開拓すれば、市況も大きく変わってくると考えています。

　──長時間、ありがとうございました。皆様のご活躍を期待しております。

	EMCジャパン 「EMC VNXeシリーズ」 SMB市場で世界最高級の機能と信頼性を提供するハイスペック・エントリー・ストレージ
	デル 「Dell EqualLogic PS6010XVS iSCSI ストレージ」 インテリジェントな自動化機能を備え、耐障害性に優れた仮想化対応iSCSI─SANストレージ
	日本ヒューレット・パッカード 「HP StorageWorks P4000 G2 SAN ソリューション」 仮想化で求められる「可用性」「管理性」の向上と「コスト削減」を実現するクラスターストレージ
	NEC 「iStorage Dシリーズ」 仮想化技術で柔軟にリソースを活用、サーバ統合に最適なストレージ

→スケジュールの都合で今回の座談会に参加できなかった日本IBMの記事はこちら