Special Issue

<セキュリティソリューション特集>人手では難しいセキュリティ管理 解決はソリューション導入で

2011/04/28 19:56

週刊BCN 2011年04月25日vol.1380掲載

日本事務器
トレンドマイクロSaaS型ウイルス対策サービスに独自メニューを追加
新種ウイルス感染時でも、専用ワクチンを短時間で提供

事業推進本部
プラットフォーム事業推進部
チーフ
西浪 一雅 氏
 日本事務器(NJC)は、SaaS型の新しいウイルス対策サービス「ウイルスバスタービジネスセキュリティサービス あんしんプラス」の販売を2011年1月から始めている。このサービスは、トレンドマイクロの最新のクラウドテクノロジーを搭載した「ウイルスバスタービジネスセキュリティサービス」に、NJCが独自に考案した「緊急対応ワクチン提供サービス」「監視サービス」「ヘルプデスクサービス」「オンサイトレスキューサービス」の4種類の独自メニューを付加したオリジナルセキュリティサービスである。

 クラウドサービスとすることで、管理サーバを構築する必要がなくなり、アウトソースによって運用コストも不要になるため、利用者のメリットは大きい。NJCの高井俊彦・事業推進本部プラットフォーム事業推進部長は、「ITベンダーがクラウド展開するには、ユーザへのサポート体制が充実している必要があります。NJCはサポート力に大きな自信があり、それがトレンドマイクロにも認められ、今回ウイルスバスタービジネスセキュリティサービスのパートナー第1号となることができました。そして、このサービスを提供することができる唯一のIT企業(2011年4月現在)でもあります」とアピールする。

 また、独自メニューを細分化し、利用者が必要なサービスを選べる仕組みを構築した。「これまでは、フルサポートサービスで提供していましたが、一方では、自社で出来るものもあるので、すべてのサポートは不要だという声もありました」(高井部長)。

 ニーズに応え、4つに細分化したなかでとくに注力しているのが「緊急対応ワクチン提供サービス」だ。

 「パターンファイルの配信が追いつかず、防ぎきれない新種のウイルスに感染した際に、検体を入手し、3時間以内にワクチンを作成して復旧対応を支援します。多くの時間を要するウイルス駆除作業をわずか数時間で対応できるのは大きなポイントです。これは、NJCがレベルの高い技術者を多数擁しているから実現できることです」(西浪一雅・プラットフォーム事業推進部チーフ)。

 トレンドマイクロが企業向けにSaaS型のウイルス対策サービスを提供するにあたり、開発・設計段階からNJCも協力して作り込んでいったという。1年近く携わっただけに思い入れも強く、オンプレミス型システムのユーザすべてをクラウドサービスに移行させたいという強い思い入れがある。

 さらにNJCでは、パートナーの募集を開始。パートナー制度も整え、すでに2社が決定した。

 「オペレーションも含むバックヤードはNJCが行います。したがって、パートナーは、技術的な要素は一切不要となります。全国に販売網を巡らせ、今までにない展開をぜひとも成功させたい」(高井部長)と意気込みを語る。5月にはセミナーも予定しており、今後もパートナーを積極的に募っていく。


日本事務器=http://www.njc.co.jp/

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