Special Issue
<セキュリティソリューション特集>人手では難しいセキュリティ管理 解決はソリューション導入で
2011/04/28 19:56
週刊BCN 2011年04月25日vol.1380掲載
クオリティソフト
社会的要請に応えるソリューションを提供
事業継続、停電対策など企業の課題を解決
日々、IT化が進んでいる企業の現場では、重要な情報が毎日ストレージに保存され続けている。万が一、これらの情報を失ってしまったら、その被害は甚大だ。事業継続という観点では、これらの重要な情報を保護し、万が一、障害が発生したときでも迅速に復旧できるようにしておく必要がある。これまでも事業継続の必要性は語られてきたのだが、大きな天災に見舞われたいま、その重要性が改めて浮き彫りになった。クオリティソフトは、事業継続の課題に応えるアプライアンス型バックアップ/リカバリソリューションや、節電ニーズに応えるソリューション、ツールなどを提供している。同社のプロダクトマーケティング&カスタマーリレーション部の肥田雄一朗部長に話を聞いた。 事業継続を支える「QQR」
プロダクトマーケティング& カスタマーリレーション部部長 肥田 雄一朗 氏 |
3月11日に発生した東日本大震災で、被災地の企業は大きな被害を受けた。直接被害を受けていない地域でも、原子力発電所の停止による電力不足から計画停電が実施され、生産性が大幅に低下しているケースもある。多くの企業にとって、いま、災害対策と事業継続が現実な経営課題として浮上しているのだ。
肥田部長は、「東日本大震災を受け、企業は『事業継続』や『災害対策』に本気で取り組まざるを得なくなっています」と直近の感触を語る。そして、このキーワードにピタリと適合するのが、クオリティソフトが提供する「QQR(Quality Quick Recovery)」。アプライアンス型リアルタイムバックアップ/リストアソリューションだ。直近のデータを短時間で復旧できるほか、バックアップの運用負荷を大きく軽減する。取得するデータは、変更ブロックだけ。ネットワークへの負荷が軽いので、遠隔地からのバックアップにも十分対応できる。また、災害そのものによる停電、計画停電などにより、データが消失してしまった場合でも、直近状態に戻すことができる。これまでのバックアップの課題を解決するソリューションとして、いま注目を集めている。
また、社内PCのセキュリティの維持という観点でも、PC管理者の出社困難や、自宅待機社員のPCなど、緊急のセキュリティパッチ適用が困難になるといった可能性は十分に考えられる。そこで、クラウドの活用が有効だ。クオリティソフトは、PCセキュリティ維持を実現するクラウドサービス「ISM CloudOne」を提供している。ISM CloudOneなら、インターネット環境があれば、管理者はブラウザから社内PCのセキュリティ状況を把握できる。また、管理PCは、社内、社外に拘らず、自動的にセキュリティレベルを維持することができるため、万一の際も安心だ。
ツールで節電
計画停電の発表・実施以降、「節電」という言葉も注目されている。クオリティソフトでは、IT資産管理ツールとして知られる「QAW/QND Plus」の「グリーン ITプラグイン(QPM)」として節電支援サービスを提供している。このサービスを導入することによってWindows OSの省電力モードを一括変更してPC消費電力の制御ができる。つまり、クライアントPCの電力消費量を抑えることができるのだ。
実際、この機能で25%のエネルギーコストの圧縮に成功した企業もあるという。「夏には大規模な計画停電も実施されるかもしれない。企業にとって節電は大きな課題であり、社会的要請でもあります。PC消費電力の制御は、その解決の一助となります」(肥田氏)
震災をきっかけに、企業の意識は大きく変わり始めている。今後提案されるソリューションには、「社会的要請に応える」という要素が必要となってくるだろう。
https://qweb.quality.co.jp/download/sp/qnd.cfm
クオリティソフト=http://www.quality.co.jp/
関連記事
<セキュリティソリューション特集>PCやサーバーの「管理」にニーズ高まる