Special Issue
<セキュリティソリューション特集>人手では難しいセキュリティ管理 解決はソリューション導入で
2011/04/28 19:56
週刊BCN 2011年04月25日vol.1380掲載
IT資産管理製品では、MOTEXがネットワークセキュリティ管理製品の新版をリリース。いま企業で課題となっている、SAM構築作業の手間を削減する。IT資産管理製品では、資産の把握やセキュリティ対策だけでなく、節電にも生かすことができる。クオリティソフトではクラウドサービスや、IT資産管理製品のプラグインとして、節電に役立つ機能を提供する。一方、ニッポンダイナミックシステムズは、資産管理機能に特化することで導入のしやすさを訴求している。
また、ついうっかりミスを起こしがちなメール送信については、NRIセキュアテクノロジーズが確実な誤送信防止対策「SecureCube/Mail Adviser」を提供している。送信前にポップアップ画面を表示し、メールを送ろうとする人にチェック項目を確認させることで、誤送信をなくすことができる。
セキュリティ製品の導入に関して、運用の煩わしさはネックの一つだ。キヤノンITソリューションズは「SonicWALL運用管理サービス」で、日本事務器は「ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス あんしんプラス」でそれぞれ運用の手間を削減し、プロのセキュリティ管理を実現している。
来る5月11日から開催される「情報セキュリティEXPO」には、多くのセキュリティベンダーが集結する。週刊BCNには、出展しない企業の製品情報も掲載しているので、ぜひ本紙を持参してイベント会場を回り、比較・検討していただきたい。
キヤノンITソリューションズ
UTM機器に「安心感」という付加価値
SonicWALLユーザーへの支援サービス
セキュリティソリューション事業部 UTMセキュリティ部部長 神野 成司 氏 |
ソニックウォール社の国内正規販売代理店であるキヤノンITソリューションズは、「SonicWALL」のユーザー企業をサポートする「SonicWALL運用管理サービス」の提供を開始した。「これまでの運用管理サービスといえば、大規模企業向けのものがほとんどでした。当社が提供するサービスは、中小規模企業のお客様が手軽に使っていただける価格帯で、機器の追加する手間もかかりません」と、セキュリティソリューション事業部・UTMセキュリティ部の神野成司部長は語る。
「SonicWALL運用管理サービス」の主なメニューは、月次レポートサービスと設定情報変更サービスの二つ。価格は、月次レポートサービスが年間9600円、設定情報変更サービスは年間3万円だ。
月次レポートサービスとは、ユーザー企業が利用しているSonicWALLから通信ログをリモートで保存し、毎月1回、前月分のログ(ウェブアクセスの利用頻度、セキュリティ情報など)をレポート形式で配信するというものだ。万一、SonicWALLが停止した場合、アラートを携帯電話などへメール配信する「死活監視機能」も併用できる。なお、この月次レポートサービスは、同社のウェブサイトから申し込むと、3か月間無料で体験できる。
UTMを導入すると、項目の設定が必要な場合がある。しかし、UTMの設定変更は専門知識がないユーザーには負担で、変更のたびにSIerへ依頼すれば別途コストがかかってしまう。この課題を解決するため、キヤノンITソリューションズは、ユーザー企業に代わって同社がSonicWALLの設定内容をリモートで変更する「設定情報変更サービス」を提供している。
SonicWALLの発売当初からサポート実績のある同社は、2011年12月までに「SonicWALL運用管理サービス」の国内2000社提供を目指すという。今後の展開に注目したい。
キヤノンITソリューションズ=http://www.canon-its.co.jp/
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