Special Issue
NTTPCコミュニケーションズ サービスラインアップを大幅拡充 クラウドサービスも充実
2011/04/21 19:55
週刊BCN 2011年04月18日vol.1379掲載
ニーズ多様化に柔軟対応
井崎義浩 データセンタ事業部サービス開発部 担当課長 |
しかし、多様化したユーザーニーズは、クラウドサービスだけで満たせるものではない。例えば、IT資産を「所有」するか「利用」するかの選択。あるいは「物理」か「仮想」かのITアーキテクチャの違いを、どううまく組み合わせるかによって、ユーザーの利便性やコストパフォーマンスは大きく違ってくる。そこでNTTPCコミュニケーションズでは、主力の「WebARENA」で、仮想環境でIT資産を所有するタイプの「プライベートクラウド」やCLOUD9を中心とする「パブリッククラウド」、あるいは仮想マシン(VM)を専有して使えるVPSサービス「WebARENA SuitePRO」、物理専用サーバータイプの「WebARENA Solo」など多数のラインナップでユーザーニーズに応える。
バランスのよさに高評価
注目すべきは、サービスラインアップのバランスのよさである。大規模システムからSOHOユーザー向けまで揃え、さらにインフラ主体のIaaSからサービス主体のSaaSまでサービス範囲を広げている。ユーザー企業は、業務システムの特性や、ビジネスの成長フェーズに合わせて最適なサービス形態とコストパフォーマンスを享受できるバランスのよいメニュー体系に仕上がっている。
メニューのうち、最も自由度が高いサービスはDCのスペースそのものを貸し出して、仮想環境の構築支援を行うサービス、プライベートクラウドサービス「WebARENA Symphony仮想環境構築サービス」である。顧客は自らに最適なシステムの設計に基づいたシステム構築が可能なIaaS型サービス群だ。同じIaaS型でも、「SuitePRO」や「CLOUD9」「Solo」は、あらかじめ柔軟性や拡張性を備えたスペックがおおよそ決まっており、中小企業やSOHOユーザーが気軽に利用できるサービスである。一方、SaaS型では大規模システム向けの電子メールの「Mail Luck!」、データベースの「DB BOSS」、中小システム向けの共用サーバーサービス「WebARENA SuiteX」に付帯するメールやウェブなどの各種アプリケーションサービスを揃える。
NTTPCコミュニケーションズの井崎義浩・データセンタ事業部サービス開発部担当課長は、将来的に「物理専用サーバーとVPS、プライベートとパブリックのクラウドなど、異なるサービス間でよりスムーズなデータ共有、移行やスケールアウトができる仕組みをつくることで、総合力を発揮していきたい」と、抱負を語る。
「WebARENA」シリーズは、ネットユーザーのなかで、すでに確固たるブランドを確立している。この先は、サービス間連携をより密にしていくことで、総合ブランドとして、より一層発展させていく方針だ。
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