Special Issue

<ストレージ特集>長期安定が見込まれる有望なマーケット 企業内のデータ量急増が追い風

2011/04/21 19:56

週刊BCN 2011年04月18日vol.1379掲載

イメーション
従来の運用を変えずに導入できる「RDX」
導入・運用のすべてがシンプル

コマーシャル製品事業本部
第三営業部 部長
渡辺浩二 氏
 イメーションが提供する「RDX」は、中小規模サーバーのデータバックアップを容易にする、リムーバブルハードディスクストレージだ。サーバーとドッキングステーションをUSB経由で接続し、2.5型SATAハードディスク内蔵のカートリッジを挿しかえて使う。可搬性などテープのメリットを保ちながら、大容量で高速なバックアップ環境が手軽に実現できる。

 エントリーサーバーで広く普及しているDDS/DATとRDXを比較した場合、RDXは、(1)DATの10倍以上のスピードでバックアップ可能、(2)チリやホコリに強く信頼性が高い、(3)大容量化に対応可能、(4)トータルコストが低いなどのメリットがある。そのような利点がユーザーに認識され、テープの代替としてRDXの導入が進んでいる。

 とくに、テープの運用方法を変えずに導入できる点が好評だ。「サーバーのデータバックアップは失敗が許されません。そのため、現在の運用を維持しながら、テープの弱点を克服するソリューションが望まれています。このようなニーズに対応するものとして、RDXはまさに最適の製品といえます」とコマーシャル製品事業本部・第三営業部部長の渡辺浩二氏は語る。

 中小規模サーバーのバックアップニーズに応え、着実に導入実績を重ねるRDX。その一例として、アイ・ヴォヤージュへの導入事例を紹介する。

 アイ・ヴォヤージュは、地方自治体が公開する入札情報などの検索・通知サービス「GovNavi」を提供する企業だ。「GovNavi」では、同社が独自に開発したクローラーによって、ウェブに公開されている情報を収集・体系化し、データベースサーバーに保存している。当初は、サーバーの内部ディスクでアーカイブデータのバックアップを実行していたが、容量が限界に近づいていたことが課題になっていた。

 そこで同社は、2010年11月にRDXを導入。現在は、必要に応じてカートリッジを入れ替えることで、増大するデータにも容易に対応できるようになった。また、既存の運用を変えずに導入でき、バックアップにかかる時間が従来と変わらない点も評価された。さらに同社の場合、すべてのサーバーがCentOSで稼働しているため、RDXがLinuxに対応しているという点も、導入の後押しになった。

 導入・運用がシンプルで、利便性も高いRDX。今後も、中小規模サーバーのさまざまなバックアップニーズに応えていくことだろう。





イメーション=http://www.imation.co.jp/rdx

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