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ビットアイル、総合ITアウトソーシング ユーザーを成功に導く 豊富なサービスで高い支持を得る

2011/04/14 19:55

週刊BCN 2011年04月11日vol.1378掲載

 ビットアイル(寺田航平代表取締役社長兼CEO)は、インターネットデータセンター(iDC)事業をベースとした「総合ITアウトソーシング」事業を手がけている。ユーザーのビジネスを成功に導くパートナーとなることを目標に掲げ、iDCをコアとしたITインフラ関連のサービスを豊富に揃える。同社が提案するIT「利用モデル」や「コストモデル」は、とくに費用対効果に優れており、ユーザーから高い支持を得ている。本レポートではその魅力に迫った。

顧客に最適なサービスを

高倉敏行
マーケティング本部
事業推進部 部長
 ビットアイルのサービスモデルが魅力的なのは、クラウドサービスからハウジングサービスまで、必要なサービスがフルラインナップで揃うという点にある。同社は、独立系のデータセンター事業者であり、マルチキャリア・マルチベンダーのスタンスを貫いている。このことも、ユーザー企業やシステムインテグレータ(SIer)から支持を得ている理由の一つだ。

 ユーザー企業は、ビジネスの成長過程やシステムのライフサイクルに応じてクラウドサービスとハウジングサービスなど、同社のサービスを柔軟に選択し、組み合わせることができる。例えば、サービスのスタートアップ時にはクラウドを利用し、ある程度成長した時点でコロケーションを活用することで、ユーザー企業は、初期投資を小さく、かつ運用コストも大幅に抑えることができる。すなわち、「変動費」「固定費」のコストモデルのそれぞれのメリットを活かすことができるわけだ。

 これは、同社のiDCサービスを活用するSIer・ISVにとっても同じことで、小さくビジネスを開始して、そのビジネスを大きく育てるというシナリオに合わせてインフラの調達が可能になる。とくに、SaaS型モデルやホスティングモデルに適しているといえる。

新しいプライベートクラウドモデル

 同社は2010年12月、「Cloud ISLE」ブランドで展開する次世代クラウドサービス「サーバオンデマンドNEXT(SOD-NEXT)」を満を持して投入した。さらに、11年2月には、仮想化ソフトのVMwareをベースとしたプライベートクラウド環境を圧倒的なコストパフォーマンスで利用可能な「SOD-NEXTプライベートクラウドパッケージ」として提供を開始している。

 同パッケージは、仮想化ソフトで世界的にシェアが高く、国内でも多くのユーザー企業やSIerで利用率が高い「VMware vSphere」がベースで、vCenterのクラウド管理機能により、ユーザー自身が自由にゲストOSの作成や変更などを行うことができる。価格は月額21万円(税別)から、最低利用期間は1ヶ月となっている。自社ネットワーク環境(VPN網など)を通じた既存環境との連携や、同社のデータセンターラック内システムとの連携などハイブリッド構成も可能となっており、データセンター事業者ならではの柔軟性の高さが売りだ。これで、多くのユーザーが安価に高性能・高可用性のプライベートクラウド環境を利用できるわけだ。

 セキュリティや既存システムとの連携性を重視する企業にとっては、個別管理性やシステム構成の自由度が高い「プライベートクラウド」へのニーズが非常に高い。「利用型」と「所有型」、「変動費型」と「固定費型」、「仮想」と「物理」の選択と組み合わせ-。多様なサービスラインアップにより、ユーザー企業のビジネスモデルや発展の過程に応じて、最適なITサービスインフラの構築を可能にし、ユーザー企業のビジネスの成功をサポートする。これがビットアイルの目指す「総合ITアウトソーシング」である。


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外部リンク

ビットアイル=http://www.bit-isle.jp/