カスタマイズ力で最適なソリューションを提供
ニーズに応える新製品も投入響

　──各社の戦略やソリューションにおける差別化ポイントを教えてください。

　中尾（リコージャパン）　製品本体の低価格化が進み、競争も激化していますから、アフターマーケットでの展開を重視しています。先ほどの「M-Pac」（カウンター制保守）などもその一つです。さまざまなサービス・保守の形態を含めたソリューションをご提供し全国でサポートできることを差別化ポイントと考えています。このような取組みの結果、保守契約率の向上も図れ、アフタービジネスの拡大にもつながるものと考えています。

　大澤（ブラザー販売）　一つはコストパフォーマンスのさらなる向上を図ることです。ソリューションということでは、ジャスティオには「スキャン TO FTP」というスキャン原稿を直接、FTPサーバー上に保存できる機能があります。セキュリティ性も高いことから、容易に情報共有を図りたいという企業での採用が増えています。また、製品については、マイミーオ、ジャスティオに加えて、モバイルなどの特定用途に向けた「PRO-USE」の取り組みも進め、3本目の柱を目指します。具体的には、モバイルプリンタとスマートフォンとの組み合わせといったシステム・ソリューションなどを考えています。

　宮崎（富士ゼロックス）　当社は「ドキュメント・サービス＆コミュニケーション」を掲げています。この言葉のベースにあるのは、お客様の規模や業種に関わらず、いかに経営課題にいかに迫っていくかが重要だということです。具体的には、パートナー様と共に、製品、サービスを最適化して、システム全体、さらにIT以外のプロセスも含めた可視化と的を得た解決策の投入。これを愚直に追求していきます。

　松永（キヤノンMJ）　当社はデジカメなどのコンスーマ製品からプロユース、特定ユースも含めて、非常に豊富な入出力のデバイス製品群を持つことが大きな強みだと自負しています。また、ユニファイド・コミュニケーションについても注力しており、ドキュメントだけでなく、音声・動画まで含めたワンストップ・ソリューションを提供していきます。さらに、上位システム連携も進めて、最適なソリューションを提供できると考えています。

　深野（OKIデータ）　やはり、COREFIDOの5年間無償保証は他社さんとの大きな差別化ポイントと考えています。また、消耗品の売上を伸ばしていくという観点から、MPS（マネージドプリントサービス）への取り組みも進めていきます。すでに海外では成功事例がいくつか上がっており、これをベースに専任部隊を設置してMPSの展開を図ります。

　宮西（エプソン販売）　お客様の用途、重視されるポイントに対応する豊富な商品ラインアップと使いやすさを実現するツール、サービスを取り揃えています。また、プリント環境に関しては、5年前から印刷の「見える化」を行うモニタリングツール等を提供していますが、当社としては極端な集中提案または分散印刷ではなく、お客様の利用実態に合わせて、「手元プリント＋集中管理」の最適プリント環境を提案しています。

　岡田（NEC）　当社は、「オフィスまるごとエコ」を掲げ、サーバー、PC、ストレージ、プリンタを含めたトータルのエコ提案に取り組んでおり、それを実現できるメーカーであることが大きな差別化だと考えています。ワンストップでの提案力も強みです。また、お客様の購入形態が変化する中で、従来のハード売りに留まらず、クラウドをはじめ、ドキュメントに関わるさまざまなサービスを打ち出していくことが差別化と考えています。

[次のページ]