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<クラウド・ホスティングサービス特集>ビットアイル 「サーバオンデマンドNEXT」が本格始動

2011/03/03 19:55

週刊BCN 2011年02月28日vol.1372掲載

 ビットアイル(寺田航平代表取締役社長兼CEO)は、2010年11月に構築した次世代クラウドサービス基盤をベースに「サーバオンデマンドNEXT」の展開を本格化した。新規システムのためのクラウドサービス利用はもちろんのこと、既存ネットワークやシステムとの接続・連携など、データセンター事業者ならではの自由度の高いシステム構成を実現できるサービスの柔軟性が特徴だ。2010年12月から順次サービスをスタートしている。

データセンターサービスとの連携など柔軟性が強み

 「サーバオンデマンドNEXT」のリソースラインアップには、三つの形態がある(下図参照)。ゲストOS単位でリソースを提供する「SOD-NEXT Virtual Server」と、仮想化サーバ単位で仮想化環境をサービスとして提供する「SOD-NEXT VMware Server」。そして、2011年3月以降投入される、ユーザーごとに専用物理サーバを提供する「SOD-NEXT Real Server」だ。

 「SOD-NEXT Virtual Server」は、高性能なバーチャルマシンのみを、いつでも手軽に利用できるパブリッククラウド型であるのに対し、「SOD-NEXT VMware Server」は、高性能・高可用性の仮想化基盤そのものをサービスとして利用できるプライベート型だ。サーバ1台分のリソースから利用でき、ユーザーはその範囲内で複数のバーチャルマシンを運用できる。「SOD-NEXTプライベートクラウドパッケージ」を利用すると、ユーザー自身がVMware vSphereのvCenter機能で管理できるプライベートクラウドが構築可能だ。「SOD-NEXT Real Server」は、バーチャルマシン上での運用では困難な、極めて高い処理性能を必要とするDBサーバなどの用途で、ハイスペックの専用物理サーバをオンデマンドで提供する。

 「サーバオンデマンドNEXT」は、ユーザーが社内のシステムと連携するために、自社ネットワークを引き込んだり、すでにビットアイルデータセンターのコロケーションラック内で運用しているシステムとの連携ができるなど、自由度の高い設計が可能であり、一般的なパブリッククラウドサービスとは一線を画す。ユーザーが自社システムのライフサイクルに合わせて最適なインフラ構築ができるよう、選択肢と組み合わせを提供できるサービス設計にしたことで、ユーザーの利便性を飛躍的に高めることに成功している。


会社概要
創立:2000年6月14日
従業員数:185人(連結)
概要:ビットアイルは、東京・品川区と文京区に都心特化型インターネットデータセンター(iDC)を合計5,500ラック規模で開設している。直近でおよそ3500ラックが稼働中だ。ユーザー企業の技術担当者やベンダーが、システムのチューニングやメインテナンス、障害対応のために、駆けつけられる “立地の良さ”が好評で、ユーザー数を着実に伸ばしている。
URL:http://www.bit-isle.jp/
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