Special Issue
<暗号アルゴリズムの2010年問題>ロードバランサーに新たな可能性
2011/03/03 19:56
週刊BCN 2011年02月28日vol.1372掲載
パイオリンク
SSLパフォーマンス低下率0%を実現した
PAS 3716-SSL3000
「暗号アルゴリズムの2010年問題」における公開鍵長2048ビット化によるSSLパフォーマンスの低下が問題視され始めている。2048ビットの証明書に入れ替えたため、ロードバランサのSSLパフォーマンスが大幅に低下し、ネットワークのボトルネックになり始めているのだ。そして今、SSLパフォーマンス低下率0%というパイオリンクのロードバランサ「PAS 3716-SSL3000」が注目を集めている。すでに販売されているロードバランサだが、2048ビットの証明書に入れ替えても、SSLパフォーマンスを落とすことがない。パイオリンク製品は、品質の高さに加え、10年間の修理保証サービスもあって、長く使える製品として知られる。ユーザー企業のメリットを追求する同社に話を聞いた。 製品の信頼性の高さや
手厚い保守サポートが人気
営業&マーケティング マネージャー 中村勝隆 氏 |
中村勝隆営業&マーケティング マネージャーは、市場に存在するあまたのロードバランサについて「公開鍵長2048ビット対応を謳った製品は多いのですが、それらの多くは実際に2048ビットの証明書に入れ替えると、パフォーマンスが低下するという問題が表面化しつつあります」と語る。実際にSSLパフォーマンスを検証した結果、1024ビットの証明書使用時と比べ、TPSが80%もダウンするケースもあった。パフォーマンス低下を解決するには、よりパフォーマンスの高い製品へリプレースするのが一般的だ。ユーザー企業にとってはもちろんだが、システムを構築したシステムインテグレーターにとっても頭の痛い問題だ。
スイッチベースの
ロードバランサが今、活躍
「PAS 3716-SSL3000」は、この「暗号の2010年問題」における公開鍵長2048ビット化に対応し、パフォーマンスが低下しないロードバランサだ。
中村マネージャーは、「他社の場合、データ圧縮やキャッシュ、セキュリティなどの機能拡張を進めて、複雑な作りになっています。一方当社の製品は、シンプルな設計であるため、性能低下を回避できました」と語る。
一般的にサーバーベースのロードバランサは処理が複雑だ。そのなかで機能を拡張しており、より複雑化し続けている。機能を拡張していながらも、パフォーマンスを落とさないように折り合いをつけてきたが、公開鍵長が2048ビット化したことで負荷が増加し、SSLパフォーマンスが極端に低下してしまっているのだ。
「PAS 3716-SSL3000」は、ロードバランサとして必要な処理だけを行っているため、2048ビット化によるSSLパフォーマンスの低下がない。「PAS 3716-SSL3000」を使っていれば、リプレースは不要。ここでも「安心して長く使える」というコンセプトが生きてくる。
パイオリンクは、公開鍵長2048ビット化により多くのロードバランサのSSLパフォーマンスが低下してしまうという事実を、パートナーやエンドユーザーに伝えていく。そして、パフォーマンス低下という課題に悩む企業やパートナーに対して、「PAS 3716-SSL3000」で応える構えだ。
現在、企業にとって公開鍵長2048ビット化への対応は急務。対応するハイパフォーマンス製品にリプレースを検討している企業も少なくない。そのニーズに、パイオリンクは安価に、信頼感を伴って応えることができる。
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