ソリトンシステムズ
スマートデバイスのビジネス活用を安全に
ユーザー企業向けにセミナー開催

　iPhone/iPadやAndroid搭載のスマートフォンなどの「スマートデバイス」を導入し、ビジネスで活用する企業が急増している。便利なスマートデバイスを使うことによって、業務の効率を上げることができる。だが、スマートデバイスを社内LANに接続する際などに、セキュリティ上の課題が気になる。

　ITセキュリティソリューションを開発・販売するソリトンシステムズ（鎌田信夫社長）は、企業におけるスマートデバイスの重要性の高まりを受け、セキュリティ上の課題解決策を紹介するセミナー「ビジネスで安心して使える環境をつくる！」を、2010年12月に開催した。会場には400名以上の来場者が集まり、講師の説明を熱心に聴いていた。

　プロダクトマーケティング本部の根本浩一朗氏は、スマートデバイスを企業LANに安全に接続させる方法など、ネットワークインフラ面でのセキュリティ対策について説明した。同氏は、「スマートデバイスを社内LAN接続で利用するとき、私物の端末を接続させるなどの不正利用や、情報漏えいに至るウイルス感染など、リスクが数多く存在している」ことを指摘。リスクを回避する方法として、LAN接続時にネットワークセキュリティを実現するネットワーク認証をアピールした。

　スマートデバイスを安全に社内LANに接続できる同社のソリューションとは、「プライベートCA機能」や「ワンタイムパスワード機能」を搭載した、ネットワーク認証を行うための基盤機能を盛り込んだ認証アプライアンス「Net'Attest EPS」である。iOS/Androidの証明書展開の省力化を支援する機能も提供予定で、「Net'Attest EPS」を導入することによって、社内リソースの有効活用を図ることができるだけでなく、外出先でも迅速にスマートデバイスを使って業務を行う安全なネットワーク環境を構築できるなどのメリットがある。

　ITインテグレーション営業本部の金内竜也氏は、セキュリティ対策を兼ね備えた情報共有を、サービス・プラットフォームで利用し、スマートデバイスを直ちに業務で活用する事例として「HiQZenサービス」を紹介した。このサービスでは、iPhone/IPadに対応したアプリケーションが用意されており、「AppStore」から無料でダウンロードしできる。アプリケーションはパスコードロックに対応し、起動時にパスワードをかけるだけでなく、パスワード入力を10回間違えると、機器内の情報をすべて削除する機能を備え、端末が紛失・盗難に遭った場合でも、情報漏えいを防ぐ。

　このほか、新型端末をウェブの脅威から保護する方法や、不正な接続を見つけ出す方法についてセッションを開催し、スマートデバイスの法人利用が拡大するにつれ、セキュリティ対策の必要性が高まることを強調した。

ソリトンシステムズ＝http://www.soliton.co.jp/