Special Issue

ソリトンシステムズ 仮想デスクトップでもセキュアな環境を実現

2010/06/24 19:55

週刊BCN 2010年06月21日vol.1338掲載

 2010年5月28日、ソリトンシステムズはICカード認証システム「SmartOn ID」を中心としたセミナー「SmartOn Day クラウド・仮想化、変わりゆくプラットフォームで実現する認証基盤とは」を東京・ベルサール神保町で開催、当日は100人近い来場者が参加し、盛況を博した。

「SmartOn ID」で本人認証の強化を

 セミナーでは、ICカードで実現する認証ソリューションが紹介された。通常のPC環境から仮想化、クラウド環境へ移行する企業が増加する状況下で懸念されるセキュリティリスクに対して、解決策を提示するという内容だ。はじめに、パートナーである北陸日本電気ソフトウェアの第三ソリューション事業部 セキュリティソリューショングループ 技術マネージャーの園谷良明氏が、厳密な本人認証を行いながら利便性を損なわないオフィスセキュリティを、SmartOn IDを活用したソリューションで説明するとともに、シトリックス・システムズ・ジャパンのマーケティング本部 リードプロダクトマーケティングマネージャー 北瀬公彦氏がデスクトップ仮想化の最新テクノロジーについて解説した。次に、大和総研ビジネス・イノベーションのコンサルティング営業本部 プロダクト開発企画部の山本堅一郎氏は、XenDesktop環境にSmartOn IDを導入した事例の発表を行った。

 企業では、各システムの認証に使用するためのID/パスワードの管理や認証強度確保に頭を悩ませることが多い。こうした悩みを解決するのが、ソリトンシステムズの提供するSmartOn IDである。

 SmartOn IDは、企業がすでに利用している社員証をはじめとするICカードをそのまま使うので、利便性が高く、IT管理者が求める強度な認証を実現できる。「カードを紛失した、忘れた」といった万一の場合の対応、権限にあわせたPCやアプリケーション使用制限、USBデバイスの制御など、企業のポリシーに応じた柔軟な運用ができることが“売り”となっている。

 昨年からVDI(Virtual Desktop Infrastructure=仮想デスクトップ)技術を利用してデータセンターに資源を集約する動きが、企業の間で盛んになってきている。それに伴い、仮想デスクトップ環境においても、認証強化は重要なセキュリティ対策であるという認識が広まりつつある。このような課題に対応するため、ソリトンシステムズは今年度6月末にリリースする「SmartOn ID for リモートアクセス」で、「Citrix XenDesktop」をはじめとして「VMware View 4.0」などの主要な仮想デスクトップ環境においても認証強化を実現させる。ソリトンシステムズ プロダクトマーケティング本部の春日井幹人氏は「数万ユーザーのお客様への導入実績をもっていて、数十万ユーザーの環境を想定したパフォーマンステストでも問題なく利用できる数値を出しています」とアピールする。

 さまざまな仮想環境における製品動作保証をメーカーだけで実施するには限界がある。ソリトンシステムズでは今後、「『RAパートナー(仮称)』プログラム」の立ち上げを計画している。「SIer様と基本構成の決定や案件ベースで相談したり、仮想化関連技術を提供するメーカー様と協議しながら、最適なソリューションを提供していきたいと考えています」(ソリトンシステムズの正木淳雄・プロダクトマーケティング本部 本部長)と、幅広いニーズに応えるための基盤固めに力を入れる方針を示している。

セミナーには100人近い来場者が参加した
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外部リンク

ソリトンシステムズ=http://www.soliton.co.jp/