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<期待される企業像2010>日立情報システムズ お客様とともにビジネス創出 ビジネスクラウドサービス「BusinessStage」を本格展開
2010/04/22 19:55
週刊BCN 2010年04月19日vol.1330掲載
常務執行役員 次期事業推進統括本部長 古田 茂雄 |
「これまで幅広い業種・業務の情報化に携わり、常にお客様の視点で業務をサポートするという姿勢で事業を展開してきました。培ったノウハウを生かし、お客様に価値をもたらすITサービスをスピーディに提供できる点が当社の強みと考えています」と、次期事業推進統括本部長の古田茂雄常務執行役員は語る。
「相手の立場に立って考え、新しい価値を創造するために積極的に行動する」という思いを込めた同社のコーポレートスローガン「On your side」からも、お客様視点を重視する姿勢をうかがい知ることができる。
そして今、同社は「お客様をサポートする」領域から一歩踏み出し、「お客様とともにビジネスを創出する」方向へと舵を切りはじめている。そのカギを握る組織が、次期事業推進統括本部だ。
同統括本部は、仮想化やクラウドコンピューティング(クラウド)などのプラットフォームで稼働する次世代のソリューションを、お客様とともに創出することを目指している。
今でこそトレンドになった仮想化やクラウドだが、同社は2006年に、現在のクラウドの考え方である「ユーザーが必要とするサービスを必要なときに必要なだけ提供するサービス」を体現した「プール化構想」をいち早く発表している。同構想で提唱した「インフラプール」や「サービスプール」などの概念は、まさにクラウドでいうPaaS(Platform as a Service)やSaaS(Software as a Service)にほかならない。さらにプール化構想では、クラウドではカバーしていない「ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)」まで踏み込んでいる。その先見性には驚くばかりだ。
このプール化構想を支える基盤として、同社ではデータセンター(DC)設備の強化やクラウド型サービスの強化・充実に取り組み、その一環として、仮想化技術を活用した商品・サービスによるソリューション「VSolution」を展開してきた。
本年からは、こうして蓄積した仮想化やクラウド型サービスの技術にDCの運用技術を組み合わせ、企業のITシステムの全体最適化を実現するビジネスクラウドサービス「BusinessStage」も本格的に展開している。これは、日立グループが提唱するクラウドソリューション体系「HarmoniousCloud」の一つとして提供されているものだ。
BusinessStageでは、SaaS、PaaS、IaaS(Infrastructure as a Service)を包括した高信頼・高セキュリティのクラウド型サービスを提供。お客様のITリソースをビジネスにあわせて、XaaS型サービス、お客様占有のITリソース、パブリッククラウドなどに分配してシームレスに連携させ、システムの最適化を実現する。
「体制を整えたのは、2009年1月。それから1年かけて、2009年度には、『VSolution』を含め85億円超の受注を達成しました。2011年には、300億円の売上を目指しています」と古田常務執行役員は意気込みを語る。
BusinessStageには、中堅・中小規模企業がすぐに利用できるクラウド型サービスやパブリッククラウド活用サービス、そして、DCにプールしたITリソースを必要なときに必要な量だけ利用できるリソースオンデマンドサービスなど、魅力的なメニューを揃えており、今後もさらなる充実を図る予定だ。
「当社には、長年にわたり取り組んできたシステムやネットワークの構築・運用実績、業務アプリケーションの構築実績が豊富にあります。また、100件を超えるサーバ統合など仮想化ソリューションの実績も豊富で、仮想化関連資格の取得数は国内でもトップクラス。高い技術力と豊富な経験に裏打ちされた多くの技術者と営業員を保有しています。だからこそ、お客様は安心して当社にシステムを預けていただけるのだと思います」と古田常務執行役員は胸を張る。
仮想化やクラウドという基盤はすでに動き始めている。次の課題は、それらの基盤の上に、どのようなサービスを構築するか、ということになる。同一のプラットフォームに多くのサービスを載せれば、お客様が得られるメリットは非常に大きいはずだ。それが、ビッグなビジネスチャンスを生むのである。
日立情報システムズは、ビジネスクラウドサービス「Business Stage」を通じてお客様のビジネスプロセスまで踏み込んだ提案を行い、お客様と共に新しいビジネスを立ち上げていく。
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